「W杯王者のフンメルスはなぜローマで出場しないのか?」伊紙が新加入の35歳を分析
今夏、ローマに加入した35歳の元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスが公式戦に出場していない理由をイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が24日、分析した。 フンメルスは、昨シーズン限りでドルトムントを退団。先月、ダニエレ・デ・ロッシ指揮下のローマにフリーで加入した。だが、元ドイツ代表DFは、これまで公式戦への出場がなく、イタリア紙が「ローマ、なぜフンメルスはプレーしないのか。難しいシーズンスタートの秘密と背景」との見出しでスポットライトを当てた。 「ワールドカップ王者であり、チャンピオンズリーグのファイナリストであるフンメルスは、なぜローマでプレーしないのか? トリゴリアの内外で、みんなが疑問に思っていることだろう」と同紙は指摘。「36歳を迎えるが、昨シーズンは40試合に出場した彼が、ローマでピッチに立つのに何が足りないのか」と分析を行った。 「常に全力でプレーし、若手にアドバイスを送り、笑顔でトリゴリアのピッチに立っている」とフンメルス。高いプロ意識を持ち、「9月初旬にトリゴリアへ現れた時、個人トレーナーや栄養士と共に、夏を過ごしたあとで、体重の超過はなく、適切なチャンスが訪れた時、準備が整っているよう、トレーニングやパデル、テニスなどに取り組み、立ち止まることはなかった」とみられる。
■伊紙が指摘するフンメルスがベンチを温めるワケ
だが「35歳の選手が3カ月間、1人でトレーニングをしていれば、リズムはしかるべきものではなくなる」と同紙は指摘。「したがってフンメルスは、完全にコンディションを取り戻すために、少なくとも3週間を要した」と加入直後に出場機会が訪れなかった理由を述べた。続けて「その作業が完了した現在も、5カ月間プレーしていなければ、この年で再出発は簡単ではない」との見解も指摘している。 イタリア紙は、加えて、「指揮官の交代が影響した」と主張している。ローマは、第4節終了後にデ・ロッシを解任。イヴァン・ユリッチが後任となったが、「監督が代わったこと、トリゴリアでの練習やシステム(ピッチ全体での1対1のスタイルは彼の主食とは言えない)の変化、そして絶対的だったのは、プロジェクトが変化したことだ」として、フンメルスの処遇に影響を与えた理由を説明した。