桜井日奈子、「劣化した」心無い声に悩んだ日も。今は「筋肉質な自分の体」を誇れる
デビュー10周年の記念写真集では“馬尻”を披露
デビューから10周年。9月6日には、記念写真集の『鴇色』を発売した。写真集自体は3冊目だが、今回は初の水着を披露している。 「ネガティブな意見もあったんです。『なんで脱いじゃうの? 切羽詰まってるの?』って(苦笑)」。 実はこれまで自身の体型にはコンプレックスを持っていた。 「バラエティ番組に出るときでもなるべく肌を隠したり、ボディラインの出ない衣装を選んでいました。 デビューからずっと、もう8年くらい、痩せるために頑張っていたのに、『太った』とか『劣化した』とかいう声が止まなかった。もともとバスケをずっとやっていて、筋肉質なこともあって、どうしても周りの細い子と比べてしまって、落ち込んで……」。 傷ついた時期もあったが、あるときから成果が出るようになったという。 「どうしてこんなに自分の体が嫌いになっちゃったんだろうと、すごく考えました。『ぽっちゃりしたよね』と言われて、どんどんストレスが溜まっていた。なぜ無理して華奢にならなきゃいけないんだろう。だいたい私は一生懸命やっていて、決してサボっていたわけじゃないのに。 それで『何がダメなの? ちょっと筋肉質な自分の体もいいじゃん!』と思えるようになったら、すごく気分が楽になったんです。ボディメイクが楽しくなって、みるみる成果が出るようになりました」。 だから初の水着には「私的には、前のめりでやってみたかったことなんです」と断言。 「いま私、お尻で100キロ上げられるんです。馬のような立派なお尻、“馬尻”だと誉められています。努力の成果を、ぜひ見てもらいたいです。『こういう面もあるんですよ』って。うふふ」と自信の笑みを見せた。
放送中のGPドラマに「肩をブンブン回して挑んでいます」
俳優業も好調だ。もともと全国区としては、大東建託の「いい部屋ネット」のCMでブレイクした桜井。その後、舞台『それいゆ』(2016)で芝居の魅力に目覚め、主演映画『ママレード・ボーイ』『殺さない彼と死なない彼女』、配信ドラマ『ヤヌスの鏡』『マイルノビッチ』などでキャリアを重ねてきたが、近年は役の幅を広げている。 「少し前は、お芝居をやっていてもそのことへの評価よりも、ビジュアルに対する意見ばかりが返ってきて、手ごたえがなかったんです。それであまり期待されていないんだなと思ってしまっていました。 でもあるとき、事務所の社長から『自分に期待しないとダメだよ。周りはいろいろ言ってくるけれど、自分のことを自分が一番できると思っていないと、どんどん自分なんかという思考になっていっちゃうよ』と言われて、『確かに』と思うようになったんです」。 今年は『95』(テレビ東京)、『マル秘の密子さん』(日本テレビ)と、地上波ドラマに2クール連続で出演。特に放送中の『マル秘の密子さん』での秘書・千秋は、今の桜井が演じることで豊かさを増している。 「とても面白い役をいただけて、『もっと頑張ろう』と私の糧になっています。実は、去年『君と世界が終わる日に』というHuluでやっていた役を、プロデューサーさんたちに『すごく良かった』と言ってもらって、本作で『千秋という役を作っていたら桜井さんの顔が浮かんだ』と言ってもらったんです。そんなことってあります!? もう本当に嬉しくて。久しぶりの地上波ゴールデン帯のドラマ出演に、肩をブンブン回して挑んでいます」。