ドローン使って屋根に遮光剤 福岡のイチゴハウス 安全性も省力化も
福岡県JAふくおか八女いちご部会は、ハウスの屋根への遮光剤散布で、ドローンの活用を始めた。ハウスに上り危険が伴う従来の散布作業を、ドローンで代替。作業の省力化にもつなげる。 近年の温暖化で、イチゴのハウス栽培では、果実の日焼け防止やハウス内の温度上昇を抑制するため、屋根への遮光剤の散布が重要となっている。 これまでの動噴を使った散布では、ハウスの上での作業になるため、危険性が高かった。散布むらができやすいといった問題もあった他、散布時期が収穫期と重なることも課題だった。ドローンの導入で、遮光剤の散布が委託できるようになり、省力化や収穫・パック詰めに専念できる。 同部会では3月中旬に、ドローンを実際に使った散布試験を実施した。部会関係者ら50人が参加した。JAの担当職員は「ドローンによる散布で省力化を図り、暖候期にも良品質のイチゴ作りを目指してほしい」と話した。 JAでは今後、イチゴの他にも、高温期に、ハウス栽培のトマトやアスパラガスでも導入を進めていく考えだ。
日本農業新聞