反則級のエグさ…アルゼンチン代表、歴代ストライカーの系譜(7)驚異の怪物…! しかし、なぜか
アルゼンチンは歴史的に優秀なFWが輩出されることで知られる。ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシは別格として、他にも各世代に傑出したゴールハンターたちがいた。時代の移り変わりとともに、アルビセレステス(白と空色)の魂はどのように受け継がれてきたのか。4年に一度のワールドカップを起点に、アルゼンチン代表で活躍したストライカーの系譜を振り返る。
カルロス・テベス 生年月日:1984年2月5日 個人成績(2006):4試合出場/1得点1アシスト 個人成績(2010):4試合出場/2得点0アシスト 2004年のアテネ五輪で得点王に輝き、アルゼンチン代表の金メダル獲得に大きく貢献した“カルリートス”は、ブラジルの名門コリンチャンスで評価を高めて2006年ドイツワールドカップに出場する。そしてグループリーグ第2戦のセルビア・モンテネグロ代表戦で途中出場から1得点1アシストを記録し、続く第3戦ではまだ駆け出しのリオネル・メッシと2トップを組んで先発した。 この大会ではハビエル・サビオラの控えという位置付けだったが、ワールドカップ後のプレミアリーグ参戦でどんどん力を増していき、アルゼンチン代表でも存在感が大きくなっていった。そして2010年南アフリカワールドカップには主力として参戦し、ラウンド16のメキシコ代表戦で2得点を挙げた。 ところが2011年にアレハンドロ・サベーラ監督が就任すると、アルゼンチン代表の構想から漏れるようになる。ユベントスでセリエA19得点と大活躍したシーズンの直後だったにもかかわらず、2014年ブラジルワールドカップへの出場は叶わなかった。 コパ・アメリカ2015が最後の主要国際大会出場で、以降はアルゼンチン代表に選ばれることがなくなった。