【JRA】スマホ不正使用問題で手荷物検査など再発防止策を策定へ 先週から全騎手へ協力要請
JRAは13日、永野猛蔵騎手(22=伊藤圭)の引退と、横山琉人騎手(21=相沢)と佐々木大輔騎手(20=菊川)にそれぞれ30日間の騎乗停止処分を下したことを発表した。いずれも通信機器(スマートフォン)の不正使用によるものだった。 同日に東西トレセンで説明会が行われ、再発防止策についても概要が明らかにされた。内容が固まり次第、公表される。 JRAは先週に全騎手を対象に(1)通信機器の使用状況の確認(2)再発防止策への協力要請を行った。 (1)通信機器の使用状況の確認 スマートフォンなど通信機器の使用状況を聞き取り調査したほか、所持台数も確認した。今後に増減や電話番号の変更があった場合は申告が必要となる。 (2)再発防止策への協力要請 再発防止策への協力を要請する書面にサインを求め、全騎手が応じた。具体的には「調整ルーム内の居室の検査」「調整ルーム入室時の手荷物検査」など。これまでは手荷物検査は実施されていなかったという。 相次いで発覚した事象への処分について、美浦トレセンの赤井誠公正室長は「通信機器に関しては厳しい方向に向かっていくと思います。(農水省の)競馬監督課からは強い指導をいただいておりますので、そういった方向に向かわざるをえないと理解をしております」とコメントした。 多発しているスマホに関する問題。昨春以降、12人の騎手が何らかの処分を受けたことになる。この日の説明会では、同事案で裁定委員会に送付された小林勝太騎手(21=小野)は、第2回裁定委員会が今月28日に開催される予定であることも明かされた。美浦トレセンの赤井誠公正室長は「騎手を指導しなければならない立場として、主催者であるJRAの責任というのは、重たいと思っています」と話した。