プロ野球の折れたバット、ビールの原料に ヤッホーブルーイング、香り抽出し添加 日本ハムの松本選手ら6人から提供受け
ヤッホーブルーイング(北佐久郡軽井沢町)は18日、プロ野球選手の木製バットを原料の一部に使ったクラフトビールを製造販売すると発表した。同社は、北海道日本ハムファイターズの球場「エスコンフィールド北海道」(北海道北広島市)で醸造所併設レストランを運営。ファイターズの選手が使用して折れたバットから香りを抽出、添加し、ファンも注目の一杯に仕上げる計画だ。 【写真】「飲みづらいビールグラス」。適量をゆっくり楽しんでもらうためヤッホーブルーイングが開発
同社は、プロ野球で使われたバットを原料にしたビール造りは日本初としている。プロ野球や大学野球の公式戦では年間10万本以上の木製バットを使用。折れたバットは箸や箸置きなどに再利用されているものの、ファイターズファンに喜んでもらおうとビール造りに生かすことにした。
松本剛選手や田宮裕涼選手ら6人のバットを譲り受ける。細かく切断し、汚れや塗装を落とす加工も施したバットと、オーク材のチップを蒸留して香りを抽出する。
10月19日に醸造所併設レストラン「そらとしばbyよなよなエール」で加工体験イベントを開き、11月末にビールの提供を始める予定。今月27日までイベント参加者を募っている。