春場所で110年ぶり新入幕Vの尊富士4場所ぶり幕内土俵へ 今年は皆勤場所全て幕内&十両優勝
大相撲の前頭尊富士(25=伊勢ケ浜)が、110年ぶり2人目の新入幕優勝を果たした春場所以来、4場所ぶりに幕内土俵に戻ってくる。九州場所(10日初日、福岡国際センター)に向けて7日、福岡・太宰府市の部屋で申し合いに参加し、計12番で6勝6敗。いきなり錦富士に2度、翠富士、宝富士に1度ずつ敗れ、1度も勝てないまま4連敗したが、その後は2度3連勝するなどして盛り返した。九州場所の初日、2日目の割を決める8日の取組編成会議前、最後の稽古を元気にこなし「1日一番、しっかりと土俵に上がって、最後にいい結果で終わることだけを意識して頑張ります」と、出場を明言し、千秋楽までの皆勤を誓った。 初優勝した春場所は、朝乃山に敗れた14日目に右足首を痛めた。同場所の千秋楽は強行出場したが、その後は2場所連続休場。再起した9月の秋場所は13勝2敗で十両優勝を果たし、今場所の再入幕につなげた。今年は新十両だった1月の初場所も優勝。皆勤した3場所は、幕内1度、十両2度と、全て13勝2敗で優勝という驚異的な成績を残している。最大の敵はケガという状態だけに「あとは体調管理。少しでも体を休ませられる時は休まないと」と、万全の状態で初日を迎えるコンディションづくりの重要性を語っていた。