女木島で13年ぶりに誕生した赤ちゃんがもうすぐ1歳に 移住した夫婦、島での子育ては? 香川
KSB瀬戸内海放送
海水浴客でにぎわう高松市の女木島。ビーチの目の前でゲストハウスを営む夫婦は、もうすぐ1歳になる女の子を育てながら、多くの人をもてなしています。 【写真】2023年8月に生まれたエマちゃん
高松港からフェリーで20分、人口118人の女木島(8月1日時点)。8月20日までの海水浴シーズン、フェリーは1日12往復に増便していて、海水浴場は多くの人でにぎわっています。 (野口真菜リポート) 「海水浴場の目の前のゲストハウス兼カフェでは、宿泊予約は地震の影響で若干数キャンセルがあったものの、連日ほとんど満室だということです」 ゲストハウス兼カフェ「Megino」を切り盛りするのは、2019年に女木島に移住した目加田怜美さん(栃木県出身)です。 目加田さんはこの店でドイツ人のトールステン・クナペさんと出会い、2020年に結婚。2023年8月に一人娘のエマちゃんが生まれました。女木島に赤ちゃんが誕生するのは13年ぶりのことでした。 (Megino マネージャー/目加田怜美さん) 「島の方がすごい気にかけてくださって、もうベビー布団はいろんなところからもらって3つぐらいになったり。ほんとに(出産の)すぐ直後で動けない時は『買い出し行くけど、ミルクとか必要なものある?』って声掛けてもらったり、本当に助かりました」 目加田さんは産後1週間で島に戻り、子育てをしながら店を再開。高松との距離が近いことや、島でもさまざまな宅配サービスが利用できることから買い物や通院なども不便なく行ってきたといいます。 さらに、エマちゃんを通して島の人やお客さんとの交流も広がっています。 (Megino マネージャー/目加田怜美さん) 「来るたびに今回もね、テディベアのリュックいただいたり、本当に親戚のように気にかけてくださっています」 (神戸市からの客) 「元々子どもが好きなのでうらやましいです。こういうね、島の時間の中で育っていけるってね」 エマちゃんはもうすぐ1歳を迎えます。女木島には保育所がないため、目加田さん夫婦は9月ごろから男木島の保育所を利用したいと考えています。そして、女木島で子育てをする仲間を増やせるよう、将来的には移住を体験できる施設などを作りたいと考えています。 (Megino マネージャー/目加田怜美さん) 「この子が(女木島で)13年ぶりの赤ちゃんで、男木島には同世代がいるんですけど、女木には同い年の子がいないので、家のこととか移住のこととか相談に乗れたり、助けになりたいなっていうのはすごく思っています。私は本当に島の人に温かく迎え入れてもらって、女木島が好きでここに来たので、同じような女木島が好きで来たいっていう人には、できる限り助けになって、人口を増やして、めおん(フェリー)がずっと動いてくれるように頑張りたいなと思います」
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