中学校教諭、在校生や卒業生を撮影した画像や動画入ったタブレット端末紛失…パスワードかかっておらず
大分市教育センターは10日、市立中学校の教諭が教師用タブレット端末を紛失したと発表した。生徒たちの様子を撮影した画像と動画が入っているが、今のところ、第三者への情報流出は確認されていないという。 【写真】大分県警察本部
同センターによると、教諭は2年生の担当で、紛失したタブレット端末には、学校行事などでの生徒たちの様子を撮影した画像と動画が入っている。画像の中には、学級の座席表など個人名が特定できるものもあるという。インターネットのクラウド上では、端末で撮影された在校生と昨年度の卒業生計678人の画像と動画を保存しており、データの一部が端末に入っているとみられる。
端末は本来、施錠設備のある職員室で保管をするよう定められているが、教諭は保管したかどうかを覚えていないという。現在は、端末がインターネットに接続されると使用できなくなる設定にはなっているが、端末自体にパスワードはかかっていないため、一部の画像と動画は閲覧できる。
教諭は10月上旬、端末の紛失に気付いた後、約1週間後に学校に報告。学校が10月末には大分県警大分東署に紛失届を提出し、今月10日、在校生と昨年度の卒業生の保護者を対象に説明会を行った。
大分市教育センターは今後、市内の市立小中学校と義務教育学校に情報機器の取り扱いや個人情報管理の徹底を求める通知文書を出す予定だといい、「心配をかけて申し訳ない。再発防止に努める」としている。