介護職のママ友は「公務員」らしいです。「民間」の介護職と年収はいくら違いますか?
公務員にはさまざまな職種があり、中には介護職で働く方もいます。 介護職のママ友が公務員だと聞くと、働き方や年収は民間の場合とどう違うのか気になるでしょう。 そこで今回は、介護職で働く公務員の働き方や年収について調べてみました。 自治体や配属先によって条件は異なりますが、目安として参考にしてみてください。 ▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
介護職で働く公務員とは
国や地方自治体が運営する公的な介護施設や医療機関では、介護職員を募集していることがあり、採用後は所属先によって国家公務員や地方公務員になります。 配属先によって仕事内容は異なりますが、例えば介護老人保健施設や特別養護老人ホームの場合は、民間の施設と同じように、利用者の介護や身の回りの世話など生活介護全般が主な業務です。 国立病院や市立病院に配属される場合は、病院内で介護業務全般を行います。 行政機関に配属されることもあり、市役所や福祉保健センターなどで電話または窓口での介護指導を行ったり、介護を必要とする家庭を訪問したりするなど、介護施設とは異なる仕事内容を任される場合があるようです。
介護職の公務員と民間の平均年収を比較
公務員と聞くと安定した収入が得られるイメージがありますが、民間の介護職と違いがあるのでしょうか。 総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」によると、全地方公共団体の一般職員(福祉職)の平均給料月額は28万4363円です(臨時職員を除く)。 ボーナスの支給額を4.4ヶ月分とすると、年収を以下のように算出できます。 ・「28万4363円×12ヶ月」+「28万4363円×4.4ヶ月分」=約466万3500円 民間の介護職については、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で、施設介護員の平均年収を362万9000円としています。 勤務先・年齢・勤続年数などにより年収は異なるため一概にはいえませんが、上記の平均を比較すると地方公務員のほうが103万4500円ほど多いことが分かります。 また、「令和4年地方公務員給与の実態」は各種手当を除いた額で算出されているため、地方公務員は手当の額に応じて年収が高くなる可能性があるでしょう。 ただし、介護職の募集は任期が限定された「会計年度任用職員」としての採用であるケースもあります。 この場合は長期間の勤務は見込めないため、募集要項をよく確認するようにしましょう。