EV車は日産の「サクラ」が人気だと聞きました。わが家は賃貸なので「充電器」を設置できないのですが、それでも電気自動車は「お得」ですか?
自宅に充電設備を設置できない時どうするか?
EV車を購入する場合、自宅に充電設備を用意し、帰宅後や自動車を使っていない時、いつでも手軽に充電できる環境を整えることがベストといえます。 とはいえ、賃貸住宅に住んでいて駐車場にEV充電設備を設置できないこともあるでしょう。そんな場合でも、自宅近くの充電スポットを活用することで、十分に代用は可能です。ショッピングモールやカーディーラー、飲食店など、全国いたるところに充電スポットがあります。 充電スポットを利用する際は、主要な自動車メーカーなどが提供している充電サービスを活用するとよいでしょう。充電サービスの契約をすることで、自宅ではできない急速充電も利用可能です。急速充電とは、文字通り自宅での普通充電に比べて高速に充電できる充電方式のことです。 例えば、日産では「ZESP3(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3)」という充電サービスを提供しています。毎月4400円のプラン「プレミアム100」には、急速充電100分、普通充電600分の無料充電サービスが含まれており、それで足りない場合は、急速充電44円/分、普通充電3.3円/分で充電できます。 サクラだと、急速充電30分で約50%(90kmの走行)の充電が可能となるため、週100km程度の走行であれば、基本料金4400円の範囲内で済むでしょう。自宅近くに急速充電可能な充電スポットがあるかは、EV車の購入前に確認しておきましょう。
まとめ
EV車の一番のメリットは燃料代の節約にあり、自宅に充電器を設置する初期費用や充電に時間がかかるデメリットをふまえても、なお魅力的ではないでしょうか。 賃貸のため充電器が設置できない場合でも、近隣の充電スポットをうまく活用すれば、節約の効果は十分に享受できるはずです。 ただ、急速充電可能なスポットが自宅近くにないなどの事情があると、充電するために余計な時間と手間がかかり、逆に不便な生活を強いられる可能性もあります。賃貸で充電器が設置できない人がEV車を購入する際は、便利な充電環境が周りにあるかについても、慎重に考えた方がいいでしょう。 出典 日産自動車株式会社 ニュースリリース 「日産サクラ」が2023年度の国内販売で電気自動車販売台数No.1を獲得 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A 経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 日産自動車株式会社 日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部