「“夜の街”控えて」小池都知事が緊急会見(全文3完)東京都にとってラッキー
感染爆発の兆候をつかむにはどんな調査が必要か
Business Insider Japan:個人的には。分かりました。では西浦先生にご質問なんですけれども、本日の資料の中に、さらなる未来のデータを分析することにより、今後、感染者数が急増する【***セイ 00:40:42】について調査することが必要というふうに書かれております。これ、具体的にじゃあ、今後の感染爆発の兆候を早めにつかむことを目的とした調査だと思うんですけれども、具体的にどういった調査をしたほうが良いなど、そういった具体例などございますでしょうか。 西浦:この感染者数の増加に関しては、小池都知事を含めて、東京都さまとクラスター対策班で密に連携を取らせてもらいながら情報を交換しているところなんですけれども、皆さんご存じのとおり、ここ最近の確定患者数の確定日別の患者数の増加を認めてきましたので、正直なお話をすると、私も固唾をのみながら毎日感染者数のカウントを見てきました。 このカウントを見ている中で気を付けないといけないことというのは、これまでヨーロッパで見られてきたことなんですけれども、イタリアであったり、フランスであったり、スペインであったり、いわゆる指数関数的な感染者数の増大が見られるところでは、2~3日に一度のペースで感染者数が倍増するペースで患者数が増えてきました。 東京都の場合も確定日別のデータを見ていて、先週来で見ていると10名未満の日があったのちに16人、17人ぐらいになって、それが40人台になって、60人に増えてというふうに移り変わってくるのがだいたい2~3日に一度のペースで起こっていたので、これで指数関数的増大があるのかないのかっていうのをちゃんと判断すべく、毎日、データの分析をしてきたんですね。
コミュニティーで広く伝播しているわけではない
今日ここで報告させていただいていることとも関連するんですけれども、今の時点での評価では指数関数的な、感染者数の爆発的な増加が本格的に始まったという証拠が今の時点ではありません。むしろ孤発例の分析を必死に進めてきてるわけなんですけども、孤発例の中に、特定の夜の街で感染してる人が多くて、その人たちの接触歴は夜の街で終えているので、そこを止めるとなんとかなるのでないのかと。コミュニティーで広く伝播してるわけではないんです。これはとても東京都にとってラッキーなことなんですね。 夜の街での伝播、特定の業種での伝播ということを皆さんに強く要請をしながら止めることができると、まだまだ制御できる可能性があるデータであると判断をしていますので、そのことを含めて都の皆さまに報告をさせていただいたので、こういう分析をしているんですけれども、まだ、ただ、これだけで十分というわけではなくて、この先も【警戒 00:43:15】せずに、データの動向というのは引き続き分析をしていく予定でいます。