脱線したいすみ鉄道の車両=4日午前、いすみ市苅谷

　いすみ鉄道などによると、4日午前8時10分ごろ、いすみ市苅谷付近で、走行中のいすみ鉄道の車両が脱線した。けが人はいない。現在、全線で運転を見合わせている。運輸安全委員会は同日、事故を調査するため現地に事故調査官2人を派遣した。 　乗客の大半は高校生らで、代行バスを走らせているという。いすみ署は、現場確認に向かっており、踏切が開かないといった通報も寄せられているため、周辺で交通整理にも当たっている。 　いすみ鉄道によると、走行中に大きな異音がしたため、緊急停止。点検確認して脱線が分かった。脱線が確認されたのは、同日午前7時45分大原発の上総中野行き下りの2両編成。 　通学時間帯で、県立大多喜高校の生徒ら約100人が乗っていた。先頭車両の片方の車輪側が脱線していたという。 　いすみ鉄道は上総中野（大多喜町）－大原（いすみ市）間の26．8キロメートルを運行する私鉄ローカル線。