巨大絵馬、“巳”栄えいいね 山形・県護国神社に芸工大生が奉納
山形市の県護国神社(宮舘哲男宮司)が東北芸術工科大(同市)にデザインを依頼した2025年の干支(えと)・巳(み)の絵馬が完成し、同神社に14日、奉納された。桜の枝に優雅に巻き付く白蛇に、穏やかな新年への願いが込められている。 中庭の正面入り口に巨大絵馬が掲示され、幅3.3メートル、中心の高さは1.82メートルのサイズ。末永敏明教授が指導する美術科日本画コースの7人が描いた中から、3年籠宮(かごみや)真瑚さん(20)の原画が採用された。招福をテーマに、蛇の表情に怖さが出ないように心がけたという。日本人になじみのある桜も取り入れ、白蛇に合うデザインに仕上げた。 学生らが参列し、同神社で奉告祭を行った。籠宮さんは「白蛇の神々しさを感じてほしい。来年が良い年になるように、さわやかに描いた」と話した。一般頒布される絵馬も同じデザインが使われている。県護国神社と東北芸術工科大が連携した絵馬制作は、2020年の干支「子(ね)」から行われている。