インフル治療薬 在庫不安の声 受験生&高齢者は?
猛威を振るうインフルエンザ。医療現場からは、治療薬の在庫不足を懸念する声が出ています。 【画像】インフルエンザ 全国の患者報告数 警報基準の倍以上
■インフル治療薬 在庫に不安の声
とおやま薬局 中野南台店 薬剤師 遠山伊吹さん 「今のところはまだ何とかなっているが、この状況が続くとインフルエンザの薬をインフルエンザの人に出せない」 東京・中野区の薬局。インフルエンザの治療薬が不足する恐れがあると懸念を抱いています。 遠山さん 「(治療薬の)入荷がここ3日くらいない状態。(製薬会社から)通達が届いています。インフルエンザ治療薬の供給が停止しているというお知らせ」 治療薬「タミフル」を製造する中外製薬が、その出荷を調整すると医療機関などに伝えたのです。また、沢井製薬が製造するタミフルのジェネリック医薬品の供給も一時停止となっています。 遠山さん 「検査キットも売れてしまって、今は問屋さんに発注かけても検査キットは入荷しない状況が続いている」 製薬会社の生産体制が追い付かない異例の事態。それほどインフルエンザの流行は急激です。 80代 「みなさん大変と言っていた。3~4日は寝込んでいるんじゃないか」 70代 「家族2人が暮れに(インフルエンザに)なった。出てこないように、部屋から。食事も別にした」 インフルエンザの全国の患者報告数は1医療機関あたり64.39人。警報の基準となる30人の倍以上となっています。これは10週連続の増加で、現在の方法で統計を取り始めた1999年以降最多です。 特に九州で感染者が多く、大分県では100人を超えました。
■受験生の対策は?
受験生も戦々恐々としています。 高校3年生 「ここから本当にインフルエンザなどもはやっているので絶対にかかれない。みんな結構神経質になっている」 大学4年生 「『看護師の国家試験合格しますように』と書いた。インフルエンザにならないようにしっかり手洗い・うがいをしている」 学習塾も感染拡大を受け、対策を始めました。 植田塾 植田一幸さん 「小さいが体温計。新たに新調して手でもできる。体温を測ることができる。2年ぶりにパーティションを出して(パーティションを)置くことによって感染を防いだり心配を防ぐ。現在、受験生の2割ほどがインフルエンザで欠席している。今は無理をせずしっかり治して、残り少ないが最後まで体調を整えつつ頑張ってほしい」 感染した生徒のために、授業の見逃し配信も行っています。