政治とカネ、信頼回復、主役は国民、失われた30年…政治不信の払拭なるか、国民の生活どうするつもり? 12候補、第一声に思い込め12日間の選挙戦スタート
維新新人の辻健太郎さん(38)は同市南部の商業施設前で約3分間演説した。米国での経験や携わった事業を紹介し、「鹿児島だけが持つエネルギーを、テクノロジーとともに世界へ発信していく」と訴えた。 ◇3区 立憲民主前職の野間健さん(66)は薩摩川内市役所近くの公園で第一声を上げ、約8分30秒のうち約3分を政権批判に充てた。自民党の政治資金パーティー裏金事件や能登半島地震の復興が進まない中での衆院解散に触れ「そろそろ転換させなければいけない」と呼びかけた。選挙については「巨大な組織との戦い」として結束を呼びかけ、一人一人と握手を交わしてから選挙カーに乗り込んだ。 小選挙区での雪辱を期す自民前職の小里泰弘さん(66)は、JR川内駅近くの広場で出陣式。約16分の半分以上の約10分を割いて、地方の活性化に取り組む決意を述べた。地域活性化担当の首相補佐官として全国行脚した経験も強調し「地方から変える」と繰り返した。農相の職務を「生命を賭して全うする」とし、自民党の政治と金の問題については「さらに政治資金の透明化を図る」と誓った。
◇4区 自民前職森山裕さん(79)の鹿屋市での出陣式には首長やJA関係者らが多数出席。党幹事長を務める本人は不在で約4分半の動画を流した。そのうち2分以上を大隅、霧島、熊毛地域が担う役割に充て、食料安全保障や観光振興の重要性に触れた。ウクライナ侵攻など厳しい安全保障環境に40秒を割き「政策は現場にある」との自身の政治信条も強調。裏金事件や物価高対策への言及はなかった。 霧島市で出陣式を開いた社民新人山内光典さん(73)は約10分の演説中3分半を西之表市馬毛島の自衛隊基地整備反対に充てた。基地が攻撃対象となるリスクを高めるとし「抑止力につながらない」と訴えた。農業所得の向上など地場産業活性化には1分50秒。低投票率は自民を利するとも指摘し「5割に満たない投票率で世の中は変えられない。選挙で意思表示することが重要だ」と呼びかけた。
南日本新聞 | 鹿児島