岡田奈々、デビュー45周年 伝説の美少女はいま
1974年、芸能界デビューした岡田奈々は並みいる昭和のアイドルの中でもレジェンド級の美少女として愛されてきた。60歳になった現在も、そのイメージは色あせることなく根強いファンを持つ。今年は、デビュー45周年のメモリアルイヤー。33年ぶりの新曲「坂の途中で」もリリースするという岡田に、話を聞いた。
辞めたいと思ったことは1度もなかった
「もう歌うことはないだろうと思っていたので、33年ぶりに新曲だなんて冗談かなと。カラオケでも歌っていなかったので、自分で特訓してやらせていただきました」 出来上がった曲を聴くと、曲調の懐かしさや歌唱法もあるのだろうか、アイドル時代の声の可愛さがいまだ健在なことに驚く。 「歌は好きで、幼い頃から人前でよく歌ってはいましたが、歌手の世界はプロですから次元が違います。私のデビュー当時、堀越学園の同級生では岩崎宏美さん、森昌子さん。他にも細川たかしさん、太田裕美さん、本当に歌唱力の高い方がたくさんいらっしゃって」 デビューのきっかけとなったのは、地元・岐阜でのスカウトだった。 「繁華街の柳ヶ瀬を学生時代に歩いていたら、レコード屋さんにキャンペーンで来ていた歌手のスタッフさんに声をかけられたんです。それが6月。あとはもうスムーズ過ぎるくらい、1カ月経たないうちに東京に行って。最初にグリコアーモンドチョコレートのコマーシャルを森田健作さんと一緒にやらせていただきました」 トントン拍子にスターへの道を歩み、恵まれていたと振り返る。 「NET(現・テレビ朝日)の火曜ドラマ『うしろの正面』の坂上二郎さんの娘役オーディションに受かって、最初は女優という感じだったと思います。事務所としては、まだ何が出来るかもわからないから、まずはCMをやらせたり、ドラマをやらせたり、歌を歌わせたり……と、いろいろなことを経験しました。毎日楽しんでやっていたので、辞めたいと思ったことは1度もなかったですね」