【MLB】35歳のベテラン左腕・パクストンが今季限りでの現役引退を決断か 「家族が僕を必要としている」
7月下旬にトレードでドジャースから古巣レッドソックスへ移籍したジェームス・パクストンは「WEEI」のロブ・ブラッドフォード記者による独占インタビューに応じ、今季限りでの現役引退を考えていることを明らかにした。パクストンは8月中旬に右ふくらはぎを痛めて現在は60日間の故障者リストに登録されており、今季中の戦列復帰は絶望的。今季限りで引退するのであれば、すでに現役最後の登板を終えていることになる。パクストンは「家族が僕を必要としているんだ」と自身のキャリア続行よりも家族を優先する意向を示している。 ジェームス・パクストンがドジャースから古巣レッドソックスへ復帰 現在35歳のパクストンは2010年ドラフト4巡目指名でマリナーズに入団。2013年にメジャーデビューし、11シーズンにわたるメジャー生活で通算73勝41敗、防御率3.77、1005奪三振を記録している。故障に泣かされたキャリアだったが、マリナーズ時代の2018年には故郷カナダの地でブルージェイズを相手にノーヒッターを達成。今季はドジャースとレッドソックスで合計21試合に先発し、9勝3敗、防御率4.40、73奪三振をマークした。 パクストンは「もちろんタフだよ。僕自身はまだやれると思っているし、グラウンドに立って競争し、チームの勝利を手助けできると思うからね」とコメント。しかし、そうした思いの一方で「家族の状況を考えると、彼らは僕が家にいることを必要としているんだ。家族のために家にいることが自分の義務・責任であると感じているし、家族と一緒に家にいられること、そして家族と過ごす時間を増やせることを楽しみにしている」と家族を優先して決断を下したようだ。 マリナーズの有望株だった頃には、タイワン・ウォーカー(現フィリーズ)、ダニー・ハルツェン(現カブス・ピッチングストラテジスト)とともに有望株投手トリオとして大きな期待を背負っていたパクストン。なお、引退後はアスリートのメンタルヘルス対策を行う会社を立ち上げることを考えているようだ。