Moto2カタール決勝|小椋藍、チーム移籍後初戦で健闘4位入賞。アロンソ・ロペスがレース制する
ルサイル・インターナショナル・サーキットで2024年のMotoGPが開幕。現地時間3月10日に行なわれたMoto2クラスの決勝レースを制したのは、アロンソ・ロペス(SpeedUp Racing)だった。 【リザルト】Moto2カタールGP 決勝レース結果 今シーズン最初のポールポジションを獲得したのは、アロン・カネット(Fantic Racing)。日本人ライダーは4年目でチームを移籍した小椋藍(MT Helmets - MSI)が中盤の13番手につけ、今シーズンMoto2へ昇格した佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は25番手と後方からのレーススタートになった。 なおMoto2クラスは2024年シーズンから、Moto3と同様にタイヤサプライヤーが変更。昨年までのダンロップから、ピレリへと履き替えた。 Moto2クラスのレース開始時刻は既に日も落ちており、大光量のライトが爛々とサーキットを照らす中でスタートを迎えた。 全18周で争われた決勝レースは、ポールポジションのカネットの蹴り出しが悪く、ターン1には何台ものマシンが横並びでもつれ込むように突入。トップを奪ったのはアロンソ・ロペスで、マニュエル・ゴンザレス(QJMOTOR Gresini Moto2)、アルベルト・アレナス(QJMOTOR Gresini Moto2)がトップ3に並んだ。小椋もスタートでポジションを上げ、先頭集団に食らいつく7番手につけた。 スタートを失敗し一時は7番手まで落としていたカネットは、ペース自体はかなり良く、4周目にトップへ復帰した。 だがカネットは5周目にロペス、そして続けざまにゴンザレスに追い抜かれてしまう。それ以降カネットはペースが上がらず、8周目にはバリー・バルタス(RW Racing GP)にもパスされ、表彰台圏内からも脱落した。 レース中盤にはロペス、ゴンザレス、バルタスのトップ3がバトルを展開。彼らも互いに競り合ったことで、4番手を争う小椋とそのチームメイトのセルジオ・ガルシアが徐々に接近していった。 レース終盤に向けて小椋が若干遅れ始めた傍らで、ガルシアはトップ3に接近。残り6周でトップ3の背後に追いつくと、そのままゴンザレスを追い抜いてガルシアが3番手に浮上した。 トップを走るロペスはライバルのプレッシャーに晒されつつも、ポジションをしっかりと守る走りで、なかなかバルタスも前に出ることができなかった。そしてバトルが続く中、ガルシアのペースが落ち始め、優勝争いからは脱落となった。 ロペスとバルタスはテールトゥノーズの状態のまま走り続け、レースはラストラップに突入。ロペスはコーナーのイン側をビタリと閉める隙を与えない走りでバルタスを退け、最終コーナーを先頭で立ち上がってトップチェッカー。開幕戦勝利を収めた。2位はバルタス、3位はガルシアで、このふたりは今回が初表彰台だった。 小椋は最終的には4位でフィニッシュ。チームを移籍し新しい環境での挑戦となっている中、良いスタートを切れたと言えそうだ。 もうひとりの日本人ライダーである佐々木は、隊列後方でのレースが続いていた中、6周目にターン2で転倒。これでリタイアとなった。Moto2クラスデビュー戦は苦い結果に終わった。
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