被災体験乗り越え野球と向き合う 石川の高校球児が甲子園見学
能登半島地震で被災した石川県の13校の高校球児ら178人が23日、第96回選抜高校野球大会が開催されている阪神甲子園球場を訪れ、グラウンドなどを見学した。 【写真まとめ】2023センバツ 躍動したドラフト指名選手たち この日予定されていた日本航空石川―常総学院(茨城)と、八戸学院光星(青森)―星稜(石川)でアルプス席から石川県勢を応援する予定だったが、雨天順延に。球児たちは甲子園歴史館を見学後、雨が降る中でグラウンドに立った。記念撮影のほか、一列に並んで自校の校歌を歌うなど、聖地の雰囲気を味わった。 県立羽咋(はくい)工の岡羚音(れおん)主将は「震災で苦しい思いをしたが、より野球と向き合える」。県立穴水の東野魁仁(かいし)主将は「震災で穴水町は水も出ていないところがある。そのような中で、甲子園を見学させていただいてとてもうれしい」と感謝を口にした。【黒澤敬太郎】