少女暴行事件で米空軍兵に懲役5年の判決
2023年、わいせつ目的で少女を誘拐し性的暴行をした罪に問われたアメリカ空軍兵の男に那覇地裁は12月13日、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。 実刑判決を受けたのはわいせつ誘拐と不同意性交等の罪に問われていたアメリカ空軍の兵長ブレノン・ワシントン被告(25)です。 起訴状などによりますとワシントン被告は2023年12月沖縄本島の公園でわいせつ目的で当時16歳未満の少女を誘拐し、被告の自宅で性的な暴行を加えたとされています。 那覇地裁の佐藤哲郎裁判長は判決で「被害少女が拒絶するのを認識した後も性的暴行を継続し若年の被害者の性的自由の意思決定をないがしろにする行為で悪質が際立つ」と被告の行為を批判。「犯情は重く、被告は到底実刑はまぬがれない」として検察側の懲役7年の求刑に対して懲役5年の判決を言い渡しました。 那覇地裁の判決を受けて嘉手納基地のエバンス司令官はコメントを出し、「ワシントン被告の行為と被害者や家族に与えた損害に深く心を痛めている。このような事件が起きたことは遺憾だ」などと述べました。 一方、玉城知事もコメントを出し「女性の人権や尊厳をないがしろにする重大かつ悪質な事件で決して許すことはできない」と批判しました。