ピボット、商用車用後付け速度抑制装置「スピコ」 10km/h単位で制限速度を設定可能
ピボットは、商用車用後付け速度抑制装置「SPICO(スピコ)」を3月に発売する。価格は3万800円。 【画像】スピコの取り付けイメージ スピコは、アクセルを踏んでも一定の速度を超えないように制御する装置で、これまでドライバーの操作で行なってきた制限速度を維持する走行を誰でも快適に確実に行なえるという製品。速度抑制装置は国内ではすでに大型トラックなどに装着が義務化され、EUでも2024年7月からすべての新型車に装着されるなど普及が加速しているとのこと。 スピコでは、高速道路用の最高制限速度で変更ができない110km/hの「リミッター速度」と、一般道から高速道路用として40~100km/hの間で10km/h単位で任意に設定速度を切り替えできる「任意設定速度」の設定が可能。リミッター速度または任意設定速度以上では、アクセルを踏んでも速度を超えることなく走行できるようになっている。 任意設定速度の変更はリモートスイッチで可能。不意の操作による減速を防ぐため、速度設定を下げる場合は走行速度が任意設定速度を下まわらないと変更できないシステムとなっている。再始動時の任意設定速度は前回の停止時まで使用していた速度で開始される。 また、速度抑制中でも追い越しなどで一時的に加速が必要な場合は、アクセルペダルを奥まで踏むとアラーム音で警告をするとともに、速度抑制を一時的に解除可能。急な下り坂などではエンジンブレーキ以上の減速ができないため、任意設定速度を超えてしまう場合には表示点滅とアラーム音によって警告が行なわれる。 企業における速度違反管理は、ドライバーの努力義務に任された不確実なものとなっているが、速度違反にはドライバーへの行政処分などによる業務への支障や、車名入りの車両の投稿映像などによる風評被害といったさまざまなトラブルがあるという。スピコはそれらを回避するための確実な速度抑制が可能で、これからの企業にとって安心と安全を向上させるとしている。 なお、取り付けには別途車種別専用ハーネスが必要となる。
Car Watch,編集部:北村友里恵