ハミルトン、日本GPは上位集団最後尾の9位……「ルクレールとの接触でダメージを負ってしまった」
メルセデスF1のルイス・ハミルトンはF1日本GPを9位でフィニッシュ。好成績は残せなかったが、そこには1周目に発生した軽い接触が影響していたという。 【動画】リカルド&アルボン、日本GP1周目に散る! 今回、日本GPでハミルトンはマシンの感触が良いと語っており、チームの新しいセットアップの方向性で示された有望なポテンシャルを、レースでは更に高めることを期待していた。 しかし、結果は9位と彼の望んだようなモノにはならなかった。これは1周目の序盤にシャルル・ルクレール(フェラーリ)と軽い接触があり、その結果車体にダメージを負ってしまったことが原因となっていたという。 ハミルトンによると、この接触で負ったダメージからマシンがアンダーステアになり苦しんでしまったという。レース序盤にチームメイトのジョージ・ラッセルに対して快く先を譲ったのも、そのせいだった。 日本GPでマシンが期待していた力を発揮したかどうかを訊くと、ハミルトンは次のように語った。 「そうだね、このマシンは決して僕が期待していたようなものじゃなかった。この結果は僕らが望んでいたものじゃない」 「リスタート時にシャルルとの間でいくらかダメージを負ってしまったんだ。それで相当アンダーステアが酷くなってしまった。だからより速そうだったジョージに前を譲ることを決めたんだ」 「マシンを上手く曲がらせることができなかったし、そのロスを埋めるために、2スティントかけてウイングを調整しなくちゃならなかった。最後のスティントは良くなっていたけど、遅きに失していた。10秒は取り戻す必要があったからね」 ハミルトンはメルセデスによる新たなセットアップの方向性によって得られた自信には大いに励まされるとしているが、日本をあまり明るい気持ちでは離れられないとも語った。 「今週末から、ポジティブなことを多く得られたかどうかは分からない」 「完走できたのは良かったけど、7番手や8番手、9番手だったんだからね……」 なおメルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、思うように力を引き出せなかった予選を起点として、メルセデスの週末は台無しになってしまったと語った。 「我々は予選で十分に速さを発揮できなかったことで、表彰台にチャレンジするにはかなり後ろからのチャレンジになってしまった」と、ショブリンは語っている。 「レース序盤も、我々のペースはシンプルに十分なモノではなかった」 「レッドフラッグの際に、後方から脅かされているとは感じなかったため、ハードタイヤで行くことを決めた。そしてそれが、埋め合わせて何か違うことを試す上で、最善の方法だった」 「そのスティントの終盤にかけては、かなり低グリップに苦しめられた。トラフィックの中で復帰することになってしまうというのもあり、早めにピットストップができなかったんだ。そのため(ライバルが)ウインドウの外に出るまでコースに留まっていた。残念だが、それによってかなりタイムをロスしてしまった。セカンドスティントとサードスティントはより励みになる走りだったが、その段階で我々はすでに上位争いに戻るにはタイムを失いすぎていたんだ」 「我々が現時点で十分な速さが無いことは理解している。だから改善のためにハードワークを続けていくつもりだ。難しい結果にはなったが、マシンについてより学びを深めていくためには、有意義な週末だったよ」
Jonathan Noble