トランプ次期大統領、CEA委員長に暗号資産支持のスティーブン・ミラン氏を指名
ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は週末、第1次トランプ政権の財務省高官であり、現在はハドソン・ベイ・キャピタル・マネジメント(Hudson Bay Capital Management)のエコノミストであるスティーブン・ミラン(Stephen Miran)氏を大統領経済諮問委員会(CEA)の委員長に指名すると発表した。 CEAの役割は、連邦政府の政策やプログラムの有効性の評価、経済動向の分析、成長と安定を促進するための提言の策定など、経済問題について大統領に助言することだ。 ミラン氏は以前から暗号資産(仮想通貨)の擁護者であり、最近ではBlockworksのポッドキャスト「Forward Guidance」に出演している。また、アメリカではイノベーションを促進するために暗号資産の規制を改革する必要があることを以前にXに投稿している。 ミラン氏は以前、2020年10月に議会に景気刺激法案の可決を促したジェローム・パウエル(Jerome Powell)連邦準備制度理事会(FRB)議長を「政治的にも経済的にも間違っている」と批判したことがある。 I never cease to marvel at what fraction of "innovation" in recent decades is simply due to circumventing regulations. Uber, crypto, Airbnb... And while binance did some evil shit (helping finance Iran, Hamas), maybe we should actually streamline a lot of regulations https://t.co/1pR3cqqBUy — Stephen Miran (@SteveMiran) November 21, 2023 この人事は、トランプ次期大統領自身がアメリカを「地球上の暗号資産の中心地」にすることを公約し、以前には戦略的なビットコイン準備のアイデアを提示していたことによるものだ。 最近、トランプ氏は暗号資産の支持者であるポール・アトキンス(Paul Atkins)氏を証券取引委員会(SEC)の委員長に指名した。アトキンス氏は、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)政権下でSECの委員を務めていた。 また、トランプ氏は暗号資産に関する大統領諮問委員会の執行責任者に、元連邦議会議員候補のボー・ハインズ(Bo Hines)氏を指名した。 トゥルース・ソーシャルへの投稿で、トランプ氏はハインズ氏が次期「暗号資産長官」のデビッド・サックス(David Sacks)氏と協力し、政権の暗号資産アジェンダを推進すると述べた。 トランプ氏はハインズ氏の連邦議会選挙出馬を支持したが、ハインズ氏は暗号資産を擁護した経歴はない。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Trump Names Crypto-Friendly Stephen Miran as Chair of Council of Economic Advisers
CoinDesk Japan 編集部