パナ福島工場閉鎖へ 来年5月、老朽化で 従業員450人
パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナソニックコネクトは18日、車載部品などを製造している福島市の福島工場を2025(令和7)年5月に閉鎖すると発表した。1970(昭和45)年の稼働開始で老朽化が進み、工場としての安全性を確保できないと判断した。 福島工場の敷地面積は約5万2千平方メートル。ラジオ機器の製造から始まり、デジタルカメラやオーディオ製品の生産拠点となった。2015(平成27)年からパナソニックコネクトが工場を管理し、パーソルファクトリーパートナーズ(大阪市)がパナソニックHDなどから製造を請け負う受託生産をしていた。パナソニック側とパーソル社の賃借契約が2025年に満了するのに伴い閉鎖する。 閉鎖後、跡地の活用方法は現時点では未定という。工場では約450人の従業員が働いており、このうち約300人が地元福島市からの採用。今後の雇用はパーソル社との協議になる。