韓国軍OBの元情報司令官が尋ねていたある霊能者
【12月26日 KOREA WAVE】韓国軍OBのノ・サンウォン元情報司令官が2022年から全羅北道群山市の霊能者イ・ソンジン氏の元を訪れ、自身と他の軍関係者の運勢を占っていたことが判明した。イ・ソンジン氏は同市で占いの店を運営している霊能者。 イ・ソンジン氏によると、ノ・サンウォン氏が初めて訪れたのは2022年2月のことで、「占いがよく当たる」という評判を聞きつけたことがきっかけだった。ノ・サンウォン氏は電話やメッセージで事前予約を入れ、2年間で約30回にわたり訪問。イ・ソンジン氏とともに命理学を学びつつ占いを受けていたという。 ノ・サンウォン氏は当初、「政権交代で軍を退職し、これからどのように生きていくべきか悩んでいる」と語り、自身の運命を相談していた。その後、電話や対面を通じてイ・ソンジン氏との交流を深め、占いや命理学の知識を吸収していった。 ノ・サンウォン氏は2022年以降、イ・ソンジン氏に対し複数回にわたり、軍関係者や企業関係者の運勢も尋ねた。その中には、彼の陸軍士官学校の後輩であり、キム・ヨンヒョン(金龍顕)前国防相に関する相談も含まれていた。 イ・ソンジン氏は「ノ・サンウォン氏は2023年秋ごろ、『キム国防相は成功するだろうか。それが私の復帰にも繋がるのだが、彼がユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の右腕になる可能性はあるのか』と尋ねてきた」と語る。また、ノ・サンウォン氏は、10人以上の生年月日と詳細な個人情報を書き記した資料をイ・ソンジン氏に見せ、「この中で自分と最後まで一緒に進める人が誰か」を占ってほしいと依頼した。 ノ・サンウォン氏はさらに、「この人物が私を裏切ることはないか」「私について来てくれるか」といった質問もしていたという。これを通じて、ノ・サンウォン氏が何らかの計画を持って行動していることをイ・ソンジン氏は察知したと話している。 ノ・サンウォン氏はイ・ソンジン氏に対し、「何かがうまくいけば、夏にはソウルで活動できるだろう」と話していた。この言葉からイ・ソンジン氏は、「ニュースで見る限り、今回の『12・3非常戒厳』の計画は本来、夏に何かが起こる予定だったのではないか」と考えを巡らせたという。 また、イ・ソンジン氏は「ニュースで報じられている内容が、ノ・サンウォン氏が私に尋ねてきたことと非常に似ている部分が多い」と語り、ノ・サンウォン氏がこの計画を数年前から準備していたのではないかとの疑念を抱いている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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