「絶対に当選させる」萩生田光一氏の自民党非公認に“逆バネ”で結束固める地元支援者 野党候補乱立も追い風に
10月9日、衆議院が解散され、27日の投開票に向けて事実上の選挙戦がスタートした。 【画像あり】2度の停学が自慢…萩生田光一氏、“やんちゃ”な高校時代 そうしたなか、政治資金パーティーの裏金問題で自民党から公認が得られず、無所属で戦うことになった12人の議員は苦戦が予想されている。 東京24区から出馬予定の萩生田光一元政調会長も、そのひとりだ。萩生田氏は非公認が決まると、事務所の公式Xで《この度の党の決定を重く受け止めております》《大変厳しい判断をいただいたものと理解しております》とコメントしていた。 故・安倍晋三元首相と近く、安倍元首相も「萩生田だけは落とすな」と、選挙戦になると萩生田氏のために幹部クラスを続々と応援に投入。自らも応援に駆けつけていた。そうした過去もあり、今回の非公認に、地元の支援者たちはさぞ意気消沈しているのか……と思いきや、意外にも意気軒高なのだという。 「今回の非公認決定が逆バネになり、かえって『萩生田応援団』の結束が強くなりました。選挙区とほぼ重なる八王子市は、古くから住んでいる方も多く、地縁というか、横のつながりが強いため、選挙でも協力を惜しみません。 また、萩生田さんの面倒見のよさは、地元では有名です。とくに若手経営者などからは『アニキ』と呼ばれて慕われ、そういった若手が『萩生田さんを絶対に当選させる』『勝ったら文句を言わせない』と鼻息を荒くしているんです」(八王子市政関係者) 別の八王子市民も「国道16号から八王子市街を抜ける道路は、慢性的に渋滞をしていました。道路の拡幅は市民の長年の希望でしたが、萩生田さんが都議の時代に尽力してくださり、工事が進みました」と感謝する。いかにも“自民党的”だが、恩義は忘れないのが支持者だ。 公明党の推薦も不確定という状況ながら、それすら地元の自民党員は「大丈夫です。かえって、ほかの宗教団体さんが萩生田さんに投票しやすくなります。それに公明党さんの支持団体である創価学会員のみなさんも、八王子は創価学会の施設が多くあるので親しみがあります。萩生田さんに投票してくれるはずです」と、超前向きにとらえている。 こうした「萩生田応援団」の声に、ベテラン政治記者は「東京24区には、立憲民主党から有田芳生(よしふ)氏、国民民主党から浦川祐輔氏、維新から佐藤由美氏ら、野党候補が乱立しています。結果的に野党票がバラけてしまい、萩生田氏が有利になる展開が予想されます」と分析する。 Xにも《野党バラバラで…萩生田当選?》《国民民主と立憲民主で票が割れて萩生田当選ってことにならないか?》《八王子では依然として萩生田氏が強いとの観測》などのポストがあがっていた。 10月27日、有権者からの判断はどのように下されるのだろうか。