VfBシュトゥットガルト・セバスティアン・ヘーネス監督、サンフレッチェ広島・ミヒャエル・スキッベ監督が広島での激闘を振り返る。Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo
Jリーグ、NTTドコモ、スカパー!によって共同開催された「Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo」。サンフレッチェ広島vs VfBシュトゥットガルトが8月1日に行われた。サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を発信する「ピースマッチ」として初めての国際親善試合でもあった本試合を終えた2チームの監督記者会見の様子をお届けする。 【写真を見る】ミヒャエル・スキッベ監督(サンフレッチェ広島) ■セバスティアン・ヘーネス 監督――本日の振り返りをお願いします 「まず今日の試合は予想通り本当に難しい試合だったと思います。サンフレッチェ広島さんという素晴らしいチーム、素晴らしいレベルの高さっていうものをピッチ上で多く見れました。チームですけれども、前半は自身としては本当に良いプレーをしたと、とても満足しています。非常に良いプレーを多く作り出したと思います。特に、得点に結びつけるようなチャンスを多く作り出せたと思います。素晴らしい魅力的な試合だったと思いますし、すごく選手一人ひとりが勇気を持ってゴールに向かっていたと思います。そういう結果が、多くの得点というものを奪えたと思います。非常に観客にとっても、ファンの皆さまにとっても素晴らしいサッカーフェスティバルになったと思いますし、試合というものをもっといろんなファンの人にもっと好きになってもらえたのではないかと思います」 ――この1週間日本で、スポーツという点と文化という点でどのような印象が残りましたか 「この1週間、多くの経験、多くの体験というものを個人としてでもそうですけど、チーム全員がしたと思います。多くの選手がこのアジアという場所が初めてで、特に日本という場所が初めてという人がほとんどでした。その中で皆さんの多くのおもてなし、そして受け入れ、そして関わりがとても素晴らしいと私は心から実感しました。人生で忘れられない素晴らしい1週間になったと思います。サッカーという点では、この2試合、非常にポジティブな2試合になったと思います。もちろんですね、私たちがドイツと日本ということを考えたときに、気候の部分に大きな違いがあるのですが、そういった中でもいい2試合ができたと思います。日本で対戦したこの2チームは、技術、戦術とても高いチームが揃ってましたし、その中でも2試合とも素晴らしいスタジアムでできたところも感謝の気持ちでいっぱいです。また、素晴らしい日本人の多くのファンの皆さま、素晴らしい雰囲気を作ってくれたこと、これについても心から感謝したいと思ってます」 ――昨日はチームとして平和公園を訪れたと思いますし、今日は試合前に平和の鐘が鳴る中、黙祷を捧げられたと思いますが、そのあたりも含めて広島でピースマッチの意義についてどのように感じてますか 「まずは本当にこの場所で色々な経験ができたこと、本当に我々にとっては特別だったと思います。スポーツ、サッカーというところだけでなく、このピースマッチ、平和、友好、こういったものがどれだけ重要かと再確認することができた1週間だったと思います。さらに、そういった部分をサッカー、スポーツを通して、しっかりとメッセージを発信できたことも良かったと思います。まず、資料館に行ったときには、本当に強く心に残る写真、そして映像というものがたくさんありました。こういった部分を私たちが経験することで、サッカー、スポーツを通じて世界にメッセージを送るということがどれだけ重要か、平和、友好というところのメッセージを送れたこと、こういった機会が素晴らしいものだったと思います」 ■ミヒャエル・スキッベ 監督――本日の振り返りをお願いします 「今回のシュトゥットガルト戦、非常に面白い試合になったと思います。部分的には自分たちのサッカーを表現できましたし、相手の動きに翻弄もされました。身体能力やスピードの差を見せつけられたが故にそういった能力を活かした相手が勝利に値する試合だったと思います。 今日のようにヨーロッパ、ドイツの素晴らしいチームと対戦したことによって課題が見え、自分たちがどのように改善しなければいけないかが見えました。 シュトゥットガルトをゲストに迎え、自分たちの選手、チーム、クラブ、この街にとって良い経験になりました。 シュトゥットガルトへの帰路も気をつけて欲しいですし、ここから2週間後本戦が始まりますが、非常に長く厳しい戦いが始まるということで頑張ってほしいと思います。 試合後ギド・ブッフバルトと少し話す機会がありましたが、日本で過ごした日々のことを素晴らしい日々だったと言っていました」 ――前後半で選手を大幅に入れ替えましたが、それぞれの収穫と課題を教えてください 「今回試合ができる状態の選手全員が出場するという(ヨーロッパの選手と対戦する)経験をできたこと自体が収穫だったと思います。身体能力的な部分での差を見せつけられましたが、これを今日明日で改善することは難しいです。DNA的にもヨーロッパの選手に対し劣る部分だと思っています。 それと同時にコンパクトに守る等細かい部分で(足りない点を)補い、伸ばしていくことでJリーグでより良いサッカーができるようになると思います」 ――トルガイ選手のプレーについての印象とJリーグで今後どのようにプレーさせていきたいでしょうか? 「彼自身が多くのリーグでプレーし経験豊富なので、その経験をチームに還元してくれることを期待しています。また彼のクリエイティブさはオフェンスや中盤を安定させてくれることと思います。 メルボルンから来て、プレシーズンの状態で合流しているのでシュトゥットガルトの選手の状態と近しいのではないでしょうか」 ――得点を取った中島洋太朗選手もそうですし、井上愛簾選手もゴールに絡みました。広島の未来を創っていく二人についてどうお考えですか 「本当にタレントの塊だと思います」 文=HOMINIS編集部
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