高木豊氏 楽天退団の田中将大の獲得球団は?「今年1試合しか投げてないのがネック」も中継ぎ、抑えなら…「1イニング限定なら相当な力を」
元DeNAヘッドコーチで、野球評論家の高木豊氏が27日、自身のYouTubeチャンネルを更新。楽天を自由契約となることが決まった田中将大投手(36)について語った。 【写真】マー君の退団表明会見 隣にはスマホで録音する黒服の男性が際立つ… 26日の田中の発言を受けて「マー君の話を聞くと出たくなるな」と慮った。「やっぱりベテランになると寂しい思いはするよ。孤独にもなる。気持ちは分かる。球団提示みた時に金額があるだけいいじゃないか。伝わる空気感があるんだよ。契約更改って。それを感じとったんだろうなと思う。ベテランってそんなもんだよ。つらくなるよ」と、語った。 田中は26日に取材に応じ「選手としてやっていく上で、やりがいをどれだけ感じられるかが一番大きい。そこを一番に考えていつも決断してきたので、たくさん考えたし、その中でこういう答えを出すことにしました」などと話した。球団との来季契約について、田中自身との交渉は1回だったという。時間は約15分間だったとし、「提示を受けたときに、自分個人的に受けた印象としては期待はされていないなと。最適な言葉が思い浮かばないが、これはちょっと(楽天を)出て、新しいところで、求められるところでやるのが自分にとって一番だなと」と感じたと明かし、ただし「臆測のようなひとり歩きしていてこちらも困惑しているところもある」として、提示額の多い少ないの問題ではないと強調していた。 高木氏は「最初帰った時、9億か。9億の勝ち星って何勝なんだって。毎年最多勝争いして、最多勝とらないようなイメージがある。それがどんどん減っていくでしょ。それは寂しくなる。お金はいらないっていっても、お金がプロの価値だから。9億っていったら球界ナンバー1。そこからのスタートだから、帰ってきた時に、寂しい想いあっても仕方ないなと思うよな。ガクっとくるのは分かる」と決断に理解を示した。 日米通算200勝まであと3勝の中、どの球団が獲得に動くか。「パフォーマンスが出せるかどうか。今季登板が1試合しかないのが、ネックになっていると思う。5勝でも、負け越していたとしても、しっかり投げられるというのが分かっていれば取りやすいけど」と厳しい見方を示した上で「あの気持ちがあるんだったら。(13年に)優勝決める時に抑えやったけど、あのぐらいの気持ちが残ってるなら、中継ぎ、抑え、後ろに持っていってもまだまだ150(キロ)、1イニング限定なら相当な力を持ってると思うし、先発で温存しながら5回までっていうとどうなのかな?とも思うし、起用法は難しいと思う。取ったとしたら先発で使うとは思うけど」と見解を示した上で「最後の意地をみたい」と、エールを送った。