関西電力が「経営刷新本部」を設置 森本新社長、岩根前社長が会見
関西電力が「経営刷新本部」を設置 森本新社長、岩根前社長が会見
関西電力は14日、金品受領の問題で第三者委員会から提出された報告書を受け、岩根茂樹社長らの辞任を発表した。また、同日夜には、岩根前社長と後任の森本孝社長らが同社で会見を行い、森本社長は「私を本部長とする経営刷新本部を本日付けで設置し、スピード感をもって検討を行い、できるだけ早期に具体的な取り組み内容をとりまとめるとともに確実に実行してまいります」と述べた。 【中継映像】関西電力の岩根社長らが会見 金品受領問題の最終報告を受け(2020年3月14日)
再発防止策を検討する「経営刷新本部」を14日付で設置
会見によると、岩根前社長、嘱託の八木誠前会長のほか、森詳介相談役、嘱託の豊松秀己元副社長が同日付で辞任したという。また、今回の金品受領問題の再発防止策を検討する「経営刷新本部」を14日付で設置し、6月末をめどに対策を取りまとめると発表した。
岩根前社長「痛恨の極みです」
会見冒頭で岩根前社長は「第三者委員会の報告書をみてガバナンスやコンプライアンス工事発注など様々な観点から大変厳しい結果となりましたが、厳粛かつ真摯に受け止めております」と話した。 そして「様々な課題を指摘いただいており、こうした事態が長年にわたり続いてきたことを含め、会社として大いに反省すべきと考えております」と続けた。 また、自身も金品受け取りの当事者であるとして「経営トップとして組織的に対処できなかったことや、取締役会への報告、社外への公表といった判断ができなかったことは痛恨の極みです」と述べた。
森本社長「いかなる困難にも立ち向かう覚悟です」
一方、森本社長は「先ほどの臨時取締役会におきまして、岩根の後任として社長に選定されました。今般の事態や電気事業をはじめ、当社グループに様々な課題が山積する中での社長拝命であり、その重責に身の震える思いですが、いかなる困難にも立ち向かう覚悟です」と述べた。 また「私に課せられた使命は第三者委員会の提言を厳粛かつ真摯に受け止め、まずは再発防止と信頼回復に全力をつくすとともに、その実現に向けて、関西電力グループをけん引していくことだと考えております。微力ながら全身全霊をかけて一つひとつの課題に挑んでまいります」と続けた。