“素肌”のぞく大胆ドレス姿で…「吉岡里帆」「石原さとみ」が魅せた舞台の上 声震わせ語った思いとは
12月16日、第49回報知映画賞の表彰式が行われた。映画評論家の荒木久文氏(72)や渡辺祥子氏(83)に加え、タレントのYOU(60)にLiLiCo(54)、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋氏(51)など、多彩な面々に選ばれた豪華俳優陣が受賞の喜びを語った。 【写真21枚】“谷間”あらわなドレスの後ろ姿はもっと大胆… “美背中”まる見えの「吉岡里帆」 ***
21年ぶりに舞い戻ったのは
主演女優賞を受賞したのは、石原さとみ(37)。大胆な透け感のシースルードレスに身を包んで登壇し、時折声を震わせながら思いを語った。 受賞作「ミッシング」は、娘が失踪した家族の姿を描く、絶望に絶望が重なっていく容赦のない作品。娘を探す母親・沙織里を演じた石原は「精神が壊れるギリギリだった」という。 16歳の時、「わたしのグランパ」で新人賞を受賞して以来21年ぶりの報知映画賞。歳月を経ての主演女優賞受賞とは感慨もひとしおだったろうが、「またこの場に戻ってきたい」と“女優3冠”への意気込みを見せた。
思わずこぼした涙
助演女優賞に選ばれた吉岡里帆(31)は、背中がざっくりと開いたドレス姿で登場。受賞のあいさつを前に、共演者やスタッフたちと円卓を囲んで和気あいあいとしたひとときを過ごした。 主演の横浜流星と並んでの受賞となった作品「正体」では、横浜演じる死刑囚をかくまうシリアスな役どころを演じた。舞台に上がって作品に懸けた思いを語り始めると、会場の空気はピンと張り詰めた。 「私はいつも自分の居場所、役割を模索していました。どうしたら役者としていられるんだろう」 それは下積みが長かった吉岡ならではの思いだろう。 「正体」では、「一筋の光が見えるような体験を何度もした」と語り、そして共演者やスタッフへ感謝を伝え始めると、声を詰まらせ、こぼれた涙を指で拭った。 ネットドラマ全盛の昨今、年末年始は映画館に足を運んでみるのもいいのではないか。
撮影・本田武士 「週刊新潮」2024年12月26日号 掲載
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