<甲子園交流試合・2020センバツ32校>きょうの見どころ 第2日
(左が一塁側、都道府県名の左は独自大会の成績) ▽第1試合(10時) 天理(奈良)―広島新庄(広島) 【真夏の熱闘】交流試合の写真特集はこちら 優勝 準々決勝敗退 強打の天理を好左腕2人を擁する広島新庄がどう抑えるか。 天理の注目は1番の下林。小柄だが積極果敢な打撃が持ち味で、主将も務めるリードオフマンが塁に出れば打線は一気に勢いづく。勝負強い瀬、長打が武器の山地らの前に走者をため、打撃戦に持ち込めば勝機は広がる。 天理の中村監督が「塁に出たらコツコツとバントで進めて得点を取る。うちとは正反対のチーム」と見る広島新庄は、まずは投手陣の踏ん張りが不可欠。秋田は直球に威力があり、同じ左でも秋山は制球力と切れで勝負するタイプ。異なる特徴を持つ2人の継投機もポイントになりそうだ。打線は3番・下が中心。1番・大可、2番・瀬尾の出塁が鍵を握りそうだ。 ▽第2試合(12時40分) 創成館(長崎)―平田(島根) 2回戦敗退 準々決勝敗退 創成館、平田ともに投手を中心とした「守りの野球」が持ち味。打力で優位に立つ創成館を、平田のエース右腕・古川がどこまで抑えられるかが鍵だ。 創成館は長打力のある猿渡を軸とした打線に、策も大胆さを備える。エース左腕・白水は精度の高いチェンジアップで緩急を使い、投球に安定感がある。控え投手も枚数がそろい、守備も堅い。 平田は俊足でミート力がある1番の保科がチャンスを作り、中軸の坂田らが還すのが得点パターン。古川は多彩な変化球や緩急を織り交ぜながら打たせて取る投球が身上だけに、相手が機動力で揺さぶってきた時に冷静に対処できるかがポイント。先取点を奪って接戦に持ち込めば、勝機が見える。 ▽第3試合(15時20分) 明豊(大分)―県岐阜商(岐阜) 準々決勝敗退 出場辞退 最速140キロを超える投手を5人も擁する県岐阜商と、昨秋のレギュラー全員が打率3割を超える明豊。投打に特色のあるチームの一戦は、県岐阜商の継投のタイミングがポイントになりそう。 県岐阜商は適材適所の投手起用が際立つ。多彩な変化球を操る左腕・野崎、直球が光る森、佐々木の両右腕の継投策が見もの。攻撃も機動力が売りだ。 一方、昨秋の公式戦で4割近いチーム打率を誇る明豊は、球威のある投手攻略に自信を見せる。中軸の布施、居谷らを中心に勝負強い打撃が持ち味だ。 対照的なチームカラーの両チームだが、県岐阜商の69歳のベテラン、鍛治舎監督と、対する38歳の明豊・川崎監督の互いのベンチワークも興味深い。