「現役の時はもっと凄かったと思う」

「Jクラシックス」で腕章を巻いた岩本テル。現役時代を彷彿させる正確なCKでも魅せた。写真：田中研治（サッカーダイジェスト写真部）

　元ブラジル代表のカカや元スペイン代表のミチェル・サルガド、元フランス代表のロベール・ピレスらを擁する「ワールドレジェンズ」と、日本代表でも活躍した岩本輝雄や松井大輔、久保竜彦らが名を連ねた「Jクラシックス」が激突。“偉人集結”の『ダイヤモンドカップ・オブ・レジェンド』が11月27日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれた。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し！Jリーグコレオグラフィー特集！ 　試合は４－３で「ワールドレジェンズ」の勝利。前半にピレスとダビド・シルバが得点。後半に太田宏介、李忠成、大久保嘉人にゴールを奪われて逆転を許すも、ハビエル・サビオラ、ダビド・トレゼゲがネットを揺らして競り勝った。 　計７発のゴールショーで特大のインパクトを放ったのがシルバだ。自身の１ゴールほか、ピレスとトレゼゲのゴールをアシスト。その他でも随所に好プレーを披露した。 「Jクラシックス」でキャプテンを務めた岩本テルは、「あれは反則」と絶賛。「もはや現役だよ。ボールの置きどころとか全然違うよね。これは取れないなって」と振り返る。 　そのシルバ以外でも、印象に残った選手がいる。ピレスだ。 「ちょっと絞り切れていないけど（笑）、上手かったよね、ボールの運び方とか。あえて前に行かないで横に行くけど、それが効果的。ダイレクトパスも緩急があるし。今であのプレーだからね。現役の時はもっと凄かったと思う。そりゃ、そうだよ。シルバもピレスもワールドカップで優勝しているんだから」 　レジェンドたちの極上のプレーに、スタンドからは何度も歓声があがった。岩本テルは「水曜の夜に、チケットを買ってお客さんもたくさん来てくれた。もちろん、日本の選手も忙しいなかで集まってくれて、本当に感謝しかないです」と特別な一戦を噛みしめた。 取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）