LVMHがF1と10年間のパートナーシップを締結 スポーツシーンとの結び付きを強固に
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、F1で知られる世界最高峰の自動車レース、フォーミュラ1(Formula 1)とのグローバル・ラグジュアリー・パートナーシップ契約を発表した。契約期間は10年間で、F1が75周年を迎える2025年から開始となる。なお、取引額は明らかになっていないが、情報筋によると年間1億ドル(約148億円)相当だという。 【画像】LVMHがF1と10年間のパートナーシップを締結 スポーツシーンとの結び付きを強固に
今回の契約は、13年からパートナーシップ契約を締結していた「ロレックス(ROLEX)」と入れ替わる形で、ファッションをはじめとしたエンターテインメントとスポーツの架け橋として、それぞれのカルチャー間の関連性を強化していくことを目的としたものだという。具体的な施策は25年初頭に発表されるが、同年2月に開催されるF1の創設75周年記念イベントを皮切りに、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」など、LVMHを代表するブランドとのコラボレーションが控えているそうだ。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)は、「F1と当社は、人材重視、卓越性の追求、革新への情熱という点で共通している。モータースポーツにおいても、ファッションや時計、ワイン、スピリッツと同様に、成功への道筋は細部へのこだわりだ。当社が擁するブランドの工房でも、世界中のサーキットでも、限界を打ち破ろうとする絶え間ない探究心が、未来のビジョンを創造する。これこそが、パートナーシップを締結した最大の理由だ」とコメント。フレデリック・アルノー(Frederic Arnault)LVMHウオッチ部門CEOも、「F1は世界で最も魅力的なスポーツのひとつであり、イノベーション、チームスピリット、パフォーマンスなど、我々にとって非常に重要な価値観を反映する活気に満ちたものだ」と語る。