【ご当地コスメ・新潟県十日町市発】きものの街から生まれた「みどりまゆ」のパワーがみなぎる高機能コスメ
スピーディかつ高度な技術でヤケ直し、黄変抜き、箔修正、色かけ修正などを行う。アフターケアのほかに、水や汚れからきものを守る「しあわせガード」や寸法直しなどのビフォア加工も。
世界初・無菌養蚕が生み出す「みどりまゆ」
「きものブレイン」が抱える270名の社員と、過疎化していく十日町の未来に光を照らすために、岡元社長が着手したのが「無菌人工給餌周年養蚕事業(むきんじんこうきゅうじしゅうねんようさん)」。蚕を無菌室で人工の餌を与え、育成するというもの。 日本と養蚕の歴史はとても深く、弥生時代に始まったともいわれている。明治時代から昭和初期にかけてはシルクの生産業が4万トンと、我が国の主要産業だったが、デリケートで季節の変化やウイルスに弱い蚕を育て、生産量を安定させるのは至難の業。そこで、東京農業大学とタッグを組み、3年間の研究を重ねた結果、ウイルスの脅威がなく、温度・湿度の管理ができる無菌室にたどりついたのだ。
きものの原料でもあるシルク産業を再び盛り立てたいという、岡元社長の願いも込められスタートさせた無菌人工給餌周年養蚕事業。ちなみに蚕は完全家畜化されているため、家畜と同じように1 頭、2頭…と数える。
ところで、「きものブレイン」で生産される繭は「みどりまゆ」という希少種。飼育が難しいとされていた「みどりまゆ」を無菌室で飼育すること、そして桑の葉のパウダーに脱脂大豆などを混ぜたペースト状の人工飼料が完成したことで、世界初、無菌みどり繭の安定した大量生産を実現した。 「みどりまゆ」は、写真のように優しい黄緑色をしているが、これは、蚕の餌である桑の葉の緑が抽出されたからなのだとか。そしてこの黄緑色の正体は、エイジングケア(※1)効果が期待できる抗酸化成分「フラボノイド」だ。ポリフェノールの一種で抗酸化作用をもつ「フラボノイド」は、老化の原因となる活性酸素の抑制や免疫を整える働きなどが知られている。また、紫外線のUV-A、UV-Bをカットする効果も(白繭がカットできるのはUV-Bのみ)。 ご存知の方も多いと思うが、シルクの主成分である「セシリン(※2)」は、私たちの肌表面に存在する天然保湿因子「NMF」とたんぱく質の構造が非常に近いのが特徴。肌との親和性が高く、生体適合性に優れアレルギー反応が起きにくいので、敏感肌や乾燥肌にも優しく、肌のバリア機能を助ける働きがある。「みどりまゆ」はこの「セシリン」の量も白繭より多く含有する。 ※1 年齢に応じたお手入れ ※2 加水分解セシリン