【米女子ゴルフ】優勝争いに絡んだ畑岡奈紗と吉田優利ら日本勢の最終順位 「攻めた結果。もったいなかったけど良かった」
好調に攻め続けたが17番、18番で連続ボギーの畑岡
◆米国女子プロゴルフ ロッテ選手権 11月6~9日 ホアカレイCC(ハワイ州) 6303ヤード・パー72 【動画】これが畑岡奈紗2日目の「-8」スーパープレーと最終日の猛チャージ 実際の映像です
約2年半ぶりの優勝に手が届きかけた畑岡奈紗だったが、残念ながらかなわなかった。 米女子ツアー「ロッテ選手権」最終日(現地時間9日)は、キム・アリム(韓)が通算18アンダーで優勝。途中、何度も肉迫した畑岡だったが、大詰めの連続ボギーが響いて4打差4位。久しぶりのツアー7勝目はお預けとなった。
吉田優利も2日目を終えて首位タイ、3日目を終えて4位タイと好調。首位に4打差で最終日に臨み、3つスコアを伸ばして5位タイで大会を終えた。 スポット参戦の原英莉花は通算5アンダー26位タイ、西郷真央は4つスコアを伸ばして通算3アンダー35位タイ、西村優菜は2アンダー43位タイ。勝みなみ、稲見萌寧、渋野日向子は予選落ちしている。 初日2オーバー88位タイと大きく出遅れた畑岡だが、2日目に8アンダーを叩き出し7位タイに浮上。3日目も3つスコアを伸ばして優勝戦線に残った。首位のキム・アリムとの差は5打。「2日目みたいなビッグスコアが出せればチャンスがあるのかなと思った」と、最終日は攻めのゴルフに徹した。 1番で幸先のいいバーディーを奪うと、3番、8番とバーディーを重ねる。バックナインに入ってからはさらにギアが上がった。10番バーディーの後、12番ではカップにピタリとつける4つ目のバーディー。13番では6メートルを沈めて優勝争いの渦中に身を置いた。 16番では12メートルの長いパットを沈めて通算16アンダーにして、上がり2ホールに向かう。 しかし、攻めの手をゆるめないまま挑んだ17番でボギーを叩いて一歩後退。18番も攻めていった結果ボギーに終わり、通算14アンダー。渇望している優勝には手が届かなかった。 「17番、18番は攻めた結果。もったいなかったけど良かったと思います」と潔く振り返ったのは、復調の兆しを感じているからだろう。「初日はなかなか思うようにいかなかったけど、試合の中で修正できました」と満足感もにじませる。「残り2試合、好きなコースなので頑張って優勝できれば」と力強く宣言して大会を終えた。 吉田は再三のチャンスがカップに嫌われ、5バーディー、2ボギー。「ショットは安定している感じじゃなかったけど、うまくスコアをまとめられました」と充実感を漂わせた。 「上位で決勝ラウンドに入れて、いい選手と回れて。反省もいい経験も両方の収穫があった」と笑顔で締めた1週間。米ツアー15試合目で初のトップ10入りは大きな自信になったようだ。 次週の大会終了後のポイントランキング80位までが来季の出場権を得られるが、大会前のランキングは132位。5位になったことで100位に浮上した。80位に届かなくても、ある程度の試合には出場できるところまで来たことで、さらに意欲が出たようだ。
ゴルフのニュース編集部