洋書に出てくるような部屋みたい!アンティーク家具と現代的な家具をミックスしたおしゃれ空間のつくり方
アンティーク家具を取り入れたミックススタイル
クラシックな要素がありながら、直線を多用したシンプルモダンなデザイン(現代の家具や建築の主流のスタイル)が特徴の建物をインテリアスタイリングの力でイメージチェンジ!アンティーク(クラシック)とモダンなスタイルの家具の両方を取り入れ、モダンとクラシックをミックスするコーディネートを実現しました。 アンティーク家具は一般的につくられてから100年以上経過したもののこと。「100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」という記述が、1934年にアメリカの関税に関する法律にあり、そこから「100年経過」という基準が生まれたとされています。100年経過していないものについてはビンテージ(ヴィンテージ)とするのが一般的。アンティークの家具は、主にヨーロッパで制作されたものが多く、草木をモチーフにしたレリーフがあしらわれているのが特徴です。総じてクラシックスタイルと呼ばれ、1800年後半までは曲線を多用した装飾性の高いデザインが多く、1900年代からは装飾を抑えた直線的なデザインが多く見られます。 【写真集】アンティーク家具を取り入れたミックススタイル
リビング:「くの字型ソファ」でつくる円形レイアウト
リビングの壁際に配した2点のチェストは共に1800年代後半から1900年代前半のアンティーク。装飾が抑えられ、直線が多用されたものを選んで空間になじむようにバランスをとっています。ソファやランプの一部はモダンなデザインに。 この2つのデザインの要素を併せもつヴィンテージアイテム、パーソナルチェア、センターテーブル、ウォールランプ、ミラー、小物類(1920年代~1950年代)がつなぎ役になってまとめています。この「ブリッジアイテム」がミックスコーディネートには欠かせない存在。そして空間全体のバランスをとるためには、クラシックやモダン、ビンテージが一カ所に片寄らず、混ざりあっているように配置します。 テレビはリビングに置かず、セカンドリビングに置くという前提です。テレビから解放されると家具の配置の自由度が格段に上がります。今回はミノッティの「くの字型」のソファと2脚のパーソナルチェアでサークル上の配置とし、会話を楽しんだり庭を眺めたりできるようにしました。家具の「配置の表裏」がつきにくく、さまざまな方向からリビングが魅力的に見えます。これは想定した以上に効果的でした。