節約にはまっている彼氏が、こまめに家のブレーカーを落とします。これって節約になっているのでしょうか?
節約をして成果が出ると、より頑張ろうと張り切るものです。なかには電気代を削減するため、家のブレーカーを落とそうと考える人もいるかもしれません。実際のところ、家のブレーカーを落とすと節約になるのでしょうか。 そこで、この記事では家のブレーカーを落とすと節約になるのか、また節約目的でブレーカーを落とす場合の注意点、ブレーカーを落とす以外の節電方法などについて解説します。
ブレーカーを落とすと電気代の節約になるの?
旅行や仕事などで長期間自宅を空ける際に、ブレーカーを落とすと節約になるのでしょうか。結論からいうと、ブレーカーを落とすことで待機電力を減らし、電気代の節約につなげられます。待機電力とは、家電製品の機能を使用していなくても、コンセントに接続されているだけで消費される電力のことです。 例えば、エアコンやテレビなどの家電もコンセントに接続されているだけで、電力を消費しています。ブレーカーとは家の電気を管理する配電盤です。電源を落とすことで家電への電力供給をシャットアウトでき、無駄な待機電力をなくせます。 資源エネルギー庁によると、一世帯あたりの年間消費電力量は4432kWhとされており、そのうちの待機電力は228kWhだそうです。1kWhあたり31円の電気代がかかると仮定すると、年間で7000円程度が待機電力にかかっていることになるため、計算上では待機電力をなくすことで節約になるでしょう。
ブレーカーを落として電気代を節約する際の注意点
ブレーカーを落とすことは結果的に電力の節約になりますが、注意点もあります。そこで、ここではブレーカーを落とす場合の注意点を紹介します。 ■家電の電源を入れたときに電気代がかさみやすい ブレーカーの電源のオン・オフをひんぱんに繰り返すと、かえって家電起動時に余計な電力を使う原因になります。たとえば、テレビなどは電源を入れた際に多くの電力を消費する家電です。 ブレーカーを落としてテレビの電源を切るとデータの更新が行われなくなり、電源を入れたときに更新が始まります。その際に多くの電気代がかかる場合があるため、注意しましょう。 ■冷蔵庫内の食品が腐るリスクがある 冷蔵庫は食品を保存するための、生活に欠かせない家電です。ブレーカーの電源を落とすと冷蔵庫内の温度が上昇し、保存している食品が傷んだり腐ったりするリスクが高まります。その結果、食べ物を無駄にしてしまう可能性があるのです。また、その傷んだ食品を口にした場合、健康上のリスクを引き起こす可能性もあります。 ■自宅のセキュリティーが弱くなる場合がある ホームセキュリティーやガス警報器などが電気で動作している場合、ブレーカーを落とすと機能が停止してしまいます。すると、自宅内のセキュリティーが弱まる原因となります。不在中の火事や不審者の侵入など、安全面に影響がおよぶ可能性があることを念頭に置きましょう。