ロシアの輸送機で北朝鮮に運ばれてきたのは、ライオンやクマなどの生きた動物たち。 贈り主はプーチン大統領です。 ロシア政府は20日、モスクワ動物園で飼育されていた70以上の動物をピョンヤンにある中央動物園に寄贈したと発表。 園は早速メスのライオンを公開。 これらの動物について、ロシア側は「プーチン大統領が北朝鮮市民に贈ったプレゼントだ」としています。 ウクライナへの北朝鮮兵の派遣など、軍事協力が進む中でさらなる関係強化が狙いとみられます。 この動物園は北朝鮮最大規模で、2016年にリニューアルされました。 金正恩（キム・ジョンウン）総書記は、当時リニューアルの前後にわたって度々訪れ、直接指示。 入り口の巨大なトラも金総書記の発案だといいます。 園内には水族館もあり、トンネル水槽は人気のスポット。 さらに、カメの形をした建物は爬虫類館。 広々としたドーム状の空間にスロープ状の作りとなっていて、ヘビやカメ、カメレオンといった動物を見た子供たちは次々と声を上げています。 FNNが話を聞いたある脱北者は、この動物園について、かつてはシマウマやヤギなどがあばらが見えるくらい痩せた状態で飼育されていたのに対し、外国から贈られた動物は丁寧に飼育されていたと証言。 その上で、今回プーチン大統領から贈られた動物ともなれば、朝鮮労働党の資金を使ってでもしっかり管理するだろうとの見方を示しました。 2024年6月には、北朝鮮を訪問したプーチン大統領に金総書記が犬2匹をプレゼント。 軍事面でも関係を深める中で、両者は蜜月ぶりを示し合っています。