世界的トレンド!健康のために今年試したい「3つの習慣」
このところ、バイオハッキング(別名:DIY生物学)という言葉が世界を席巻している。このキーワードが付いたTikTok動画は視聴回数が9億5100万回を突破して、このキーワードを使ったグーグルの検索件数は2023年から2024年の年末年始で900%増加した。もはや誰もが、この社会運動に参加しているような勢いだ。バイオハッキングとは一体何で、どうすればバイオハッカーの一員になれるのだろう? オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。 【写真】「脳の健康」を維持させるために、知っておくべき5つのこと
バイオハッキングとは
バイオハッキングとは、自分の健康状態を改善するために普段の生活を少しずつ変えること。自分の体を理解して管理するにあたり、科学と根拠を重視するミレニアル世代やZ世代は、バイオハッキングにとりわけ大きな関心を寄せている。バイオハッキングは、それが体に与える影響を最適化するために何度も繰り返し行われるという点で儀式的。実際、ほとんどの人は普段の生活の中で何らかのバイオハッキングを行っている。例えば瞑想。アップルサイダービネガーを毎日飲むのも、定期的な運動やインターミッテント・ファスティングをするのも立派なバイオハッキング。 “一部の人”はバイオハッキングに本気で取り組んでいて、自分の体に装着するデバイスだけでなく埋め込むデバイスにも投資している。電子タトゥー、バイオスタンプ、パスワードピル、メモリーチップ、磁石インプラント、GPSシステムは、どれも既存の埋め込み型デバイス。多くの人にとって、こうした埋め込み型デバイスは装着型デバイスの延長線上にあり、現代のイノベーションを反映するもの。しかしながら、そのようなデバイスを通して莫大な量の個人データが企業の手に渡ることは言及に値する。でも、その問題はひとまず脇に置いておき、まずは比較的控えめなバイオハッキングの例を見ていこう。
2024年に試したいバイオハッキング・トップ3
1.アイスバス アイスバスは、その名の通り水温が低い(場合によっては非常に低い)お風呂のことで、12℃前後の水に2~15分間浸かるのが一般的。アイスバスには筋肉痛や炎症の緩和、免疫システムの活性化、代謝の改善、睡眠の質の向上といったメリットがあり、入ったあとはかなり頭が冴えるらしい。 2.一貫性のある睡眠 快眠は現代人が喉から手が出るほど欲しいもの。だから、寝る前の飲酒、電子機器の使用、糖分の摂取は控えているかもしれないけれど、概日リズムのことまで考えている人は少ない。でも、これからは睡眠のスケジュールと一貫性の維持が大きなトレンドになる見込み。これまでの研究により、夜更かしや一貫性のない睡眠スケジュールは健康に悪影響を及ぼすことが分かっている。対策としてはまず、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きること。また、睡眠スケジュールはできるだけ太陽の動きに合わせたほうがいいので、就寝時間は可能な限り日の入りに、起床時間は可能な限り日の出に近づけよう。これぞ本当の早寝早起き。 3.定期的な血液検査 知識は力なりと言うけれど、最近は人々がいままで以上にデータと情報を追い求め、バイオハッキングの一環として定期的な血液検査まで開始した。病院の精密な検査でカルシウムやコレステロールの値を調べたり、ウェアラブルデバイスで血糖値や体内の脱水レベルを計測したり。その結果を見れば、心臓や循環器の健康状態も、腎臓や肝臓の機能状態も分かるから頼もしい。このことからも、現代人は先人よりも病気の予防に積極的と言えるだろう。