新燃岳 噴火警戒レベル2に引き上げ 専門家「注意のギアを一段上げて」 鹿児島県
鹿児島放送
気象台は霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを2の火口周辺規制に引き上げました。専門家は「注意のギアを一段あげてほしい」と呼びかけています。 気象台によりますと新燃岳では火口直下が震源の火山性地震が午前11時までの10日間で246回観測されています。気象台は火山活動が高まったとして午前11時に噴火警戒レベルを2の火口周辺規制に引き上げました。 火口からおよそ2キロの範囲では大きな噴石などに注意が必要です。 鹿児島大学・井村隆介准教授は、新燃岳はここ数カ月噴火警戒レベル2に近い状態だったと話します。 【鹿児島大学井村隆介准教授】 「ここで噴火しても驚かないし、噴火しなくても驚かない状況だと僕は思います。レベル2に上がったから注意しないといけないのではなくて普段から注意しないといけないところより一段ギアをあげてくださいということだと思います」 火山活動の活発化は日向灘地震に誘発された可能性を指摘します。 【鹿児島大学井村隆介准教授】 「それまで0とかあっても2~3回だったものが突然10回超えるとかという地震が8月8日の日向灘の地震の直後にありましたので、地下で反応するものがあるんだなと思っていました」 これからの時期は観光客も増えるため、情報発信が重要だと話します。 【鹿児島大学井村隆介准教授】 「1から2にあがったからではなくて普段からそういう人たちに対して活火山に留意なんですよということを伝えることが地元の役割だと思うんですよね」