注射しないインフルエンザのワクチン? 今後も注意すべき感染症と予防法とは?【テレビ派・長島カイセツ】
今年も流行るのか…?インフルエンザ
これからの季節に注意したいのが、昨シーズンに大流行した「インフルエンザ」です。2023年10月5日に注意報、11月24日に警報が出されて、2024年4月になって解除されたことで、過去10年で最も長い期間となりました。2024年も昨年同様に長期間の警報が出るとは限りませんが、インフルエンザの重症化の予防に効果があるのは、ワクチンです。
しかし、インフルエンザの予防接種に来た子どもたちにとって、注射はとても怖い存在です。看護師の経験がある井上アナは、「ほとんどのお子さんは泣きますし、どれだけ大事なことだよと説明しても、針を見ると怖いし、辛いし…大変ですよね。」と話していました。
2024年から、痛みがないワクチンが国内で使えるようになりました。それが、鼻の穴に噴射をするタイプの「フルミスト」というワクチンです。両方の鼻の穴に、1回ずつ噴射します。対象年齢は2歳から18歳までで、年に1回の接種となります。しかし注意点としては、このワクチンが「生ワクチン」であることです。
「生ワクチン」は、実際のウイルスを弱毒化したものです。堀江医師は「特徴を理解した上で、使用するかどうかを判断して欲しい」と、話しています。 ■堀江医院 堀江正憲医師 「生ワクチンですので、どうしても周囲にインフルエンザをまき散らすことになるので、妊婦や免疫不全のある人、インフルエンザにかかってはいけないようなタイプの人がいたら、1~2週間は周りにまき散らすことがあるので、そういう人を避けて行動する。その辺が難点と言えば難点です。」
油断禁物…!新型コロナウイルス
また、忘れてはいけないのは「新型コロナウイルス」です。昨シーズンも年末年始に人が移動した後に、増加する傾向が見られました。2024年からは、65歳以上が新型コロナウイルスワクチンの定期接種の対象となります。
感染症の予防法は共通しています。ワクチンのある感染症に関してはワクチン接種、手洗いやうがい、換気、マスクや咳エチケットといった、基本的なことを徹底することが大切になってきます。新型コロナウイルスで学んだことを、今シーズンも活かしていきましょう。