「渋谷のビッグマックは立川より50円高い」高額地域で買えば大損…「外食チェーン価格」100駅可視化マップ
■渋谷のビッグマックは葛西よりも50円高い 現在、外食チェーンの多くで「地域別価格」が設定されている。原則として、都心に近い店舗ほど商品の価格が高い。そこで本誌編集部は、マクドナルド、ガスト、スシロー、コメダ珈琲店の4チェーンの地域別価格をもとに首都圏と関西圏の主要100駅がどれくらい「都会」であるかを可視化した。 【図表】地域別価格可視化マップ(首都圏) 駅の半径800メートル以内に所在する店舗について、地域別価格に応じて高いほうから順に3~1ポイントを割り振り、範囲内に店舗が所在しない場合は0ポイントとした。4チェーンのポイントを合計し、降順に並べたのが掲出の表だ。 地域別価格の定義はチェーンごとに異なる。マクドナルドでは、「都心店」「準都心店」「通常店」の3つの地域別価格がある。たとえば、「ビッグマック」は都心店が530円、準都心店500円、通常店が480円と価格に開きがある。 ガストは「超都心店」「都市部」「地方都市」の3つがあり、「チーズinハンバーグ」の値段は順に800円、750円、700円。スシローは「黄皿」一皿の値段が「都市型」で150円、「準都市型」で130円、「郊外型」で120円となっている。 コメダ珈琲店には「◯◯型」のような括りはないが、立地によってメニューの価格は異なる。本誌編集部は便宜上、「コメダブレンド」の価格を基準に600円以上の店舗を「大」、540~580円を「中」、520円以下を「小」と呼ぶことにした。 合計ポイントを集計すると、渋谷駅はマクドナルドが「都心店」、ガストが「超都心店」、スシローが「都市型」、コメダ珈琲店が「大」であるから、12ポイント。津田沼駅はマクドナルドが「通常店」、ガストが「都市部」、スシローが「準都市型」で、コメダ珈琲店は所在しないから5ポイントといった具合になる。 また、この4チェーンは同じエリア内に店舗があっても、それぞれ地域別価格の設定が微妙に違う。その違いは、首都圏の主要駅である横浜駅と大宮駅を比較するとわかりやすい。 横浜駅周辺は、マクドナルドが一番上の「都心店」、コメダ珈琲店は2番目の「中」だった。逆に、大宮駅周辺はマクドナルドが2番目の「準都心店」、コメダ珈琲店は一番上の「大」である。つまり、マクドナルドとコメダ珈琲店では「都心」の捉え方が異なるのだ。 ポイント表をもとにした可視化マップの作成は「データ可視化職人」として活動するにゃんこそば氏に依頼した。