保険の基本をおさらいしよう・・・自動車保険ノンフリート等級
個人でも会社(法人)でも、保有・使用している車の数が9台以下の場合、自動車保険はノンフリート契約となります。ノンフリート契約の特徴の1つに「ノンフリート等級」があります。 契約は始まってから満期までの間(=大抵は1年間)、つまり保険期間中の事故の回数と事故の内容によって、翌年の保険料が上下します。そして、この保険料の上下はノンフリート等級によって行われます。 そこで、今回は、ノンフリート等級について見てみましょう。
ノンフリート等級
ノンフリート契約の自動車保険には、ノンフリート等級が定められています。先述の自動車保険の保険料の上下、つまり自動車保険の保険料の割増引きはノンフリート等級に従ってなされます。 自動車保険を新規で契約すると、ノンフリート等級は原則として「6等級」からスタートします。そして、原則として保険期間中を無事故で過ごすと、翌年の更新時には1等級上がり、7等級になります。無事故のまま自動車保険の契約の更新を重ねると等級は上がり続けますが、等級には上限があります。 ここでいう事故とは「任意保険から保険金が支払われたこと」を意味します。つまり逆に言えば、事故があったとしても、保険金の支払いがない場合には、ここでいう事故には該当しないのです。
事故があった場合・・・ノンフリート等級は?
原則として6等級から始まるノンフリート等級ですが、保険期間中に事故があった場合は、どのようになるのでしょうか? 保険期間中の事故は、「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」そして「ノーカウント事故」の3パターンがあります。 保険期間中に事故を起こした場合、翌年の更新時には3等級ダウンが一般的です。6等級から3等級ダウンすると3等級です。ただし、盗難や台風、洪水、高潮などによる車両保険の事故に該当した場合は、翌年の更新時には1等級ダウンします。6等級から1等級ダウンですと5等級です。保険期間中に事故があり、等級がダウンする場合には、1等級ずつ下がるわけではありません。 自動車保険を新規で契約し、その後事故がなければ「事故なし等級」を1等級アップします(等級が1等級上がります)。しかし、事故があり等級がダウンする時は「事故有等級」になってしまいます。 そして3等級ダウン事故の場合には、少なくとも3年間、事故の後3年間は無事故でも「事故有等級」が1等級アップするにとどまります。「事故なし等級」に比べると「事故有等級」のほうが、割引率が小さく設定されています。 なお、事故があっても人身傷害保険のみの場合などにはノーカウント事故に該当し、等級ダウンはなく、翌年の更新時には1等級アップします。もちろん、「事故なし等級」でアップとなります。