台湾の人気ブランド「ファンタシー」が創設18周年を記念し、「ファンタシー」、「ウィズリミテッド」、「ミタスニーカーズ」、「プーマ」による4社コラボのスニーカーを発売!──GQ新着スニーカー
シューズの製作に携わったキーマンであるファンタシーのブランド・ディレクターのリック、ウィズリミテッドの下野宏明、ミタスニーカーズの国井栄之、そしてプーマのサム・ヂャンにインタビューを敢行した。 【写真の記事を読む】スペシャルアイテムをチェック。
2006年に台湾のアイコン的なスターであるジェイ・チョウらによって誕生したブランド、ファンタシー(PHANTACi)が創設18年を迎えることを祝し、以前より親交の深いウィズリミテッド(WHIZLIMITED)、ミタスニーカーズ(mita sneakers)、プーマ(PUMA)の4ブランドによるスペシャルモデルが誕生した。ファンタシーは、既成の概念にとらわれることなく、多彩な商品をカルチャーとともにリリースしている台湾発のアパレルブランドだ。これまでも、数多くの日本ブランドとのコラボレーションや別注スニーカーをリリースしてきた台湾のカルチャーを牽引する存在と知られている。そんなファンタシーの18周年を祝すコラボレートは、プーマの名作スウェードをベースに、多彩なギミックを凝らしたデザインが際立つ、4ブランドの魅力が詰まった珠玉の1足となっている。7月13日(土)よりファンタシーの店舗およびオンライン、7月16日(火)よりプーマ・チャイナにて発売される。 ──今回のプロジェクトが始まった経緯を教えてください。 下野宏明(以下、下野) ファンタシーが18周年なので、何か作ろうと言ったのが最初です。リックも国井くんも16年前から親交があるので、仲間うちで話していたことが、そのまま形になったような感じです。リックの提案でプーマのスニーカーをベースに作るということになりました。 国井栄之(以下、国井) プーマの中でもベースとなるモデルの選択肢はほかにもありましたが、製作期限など現実的なことも考慮した結果、プーマスウェードに決まりました。ブランドを象徴するアイコニックなモデルですし、結果的にはすごくよかったです。今回は販売用と非売品の2種類になっています。ただ通常の展開とちがうのが、コラボレーションであれば国内外問わずそれぞれのショップで販売しますが、今回に関しては日本での販売はありません。またブルーのモデルはフレンズ&ファミリーに配るためのモデルなでの市場には出回りません。ブラックのモデルのみ、ファンタシー限定での販売となります。 ──配色やデザインはどう進めたのですか? リック 今作のデザイナーは下野さんだったので、下野さんの指示に従って進めました。 下野 ファンタシーはピンクがトレードカラーなので、まずピンクをどこで使うかを考えました。またターコイズブルーは、ウィズリミテッドとミタスニーカーズでコラボをする際、頻繁に使用する色。ピンクの対照色としてはいいかなと思って採用しました。ただちょっと葛藤がありまして。というのも、あまり派手な色だと履きづらくなる一方で、デザインはちゃんとしたいっていう。そこで思いついたのが、サイドマーク部分を二重にし、2色展開にすること。これをサイドマーク部分をベルクロ仕様でできないかプーマさんに相談し、実現しました。さらにタン部分のプーマキャットのロゴが二重になっていて、下には「ファタシー」のロゴが隠れています。 リック そのディテールには気づきませんでした。サプライズですね! 国井 こういうギミックこそコラボレーションの真髄ですよね。 下野 なるべくベーシックに仕上げてはいますが、じつはディテールに、各ブランドの“らしさ”が散りばめられているのが魅力です。 ──これほどのギミックを備えるとなると、製作するのは大変だったのでは? サム・ヂャン(以下、サム) そこまで難しくはなかったです。ただデザインに関しては、4ブランドのバランスをどうとるかが難しかったです。プーマでは4ブランドでのコラボは久しぶりで、とても刺激的でした。 ──仕上がりはいかがですか? サム 1足の中にいろんなギミックを搭載しているので、各ブランドの魅力を生かした履き方ができるかなと思います。昔からプーマスウェードが好きな人も満足いただけると思います。 ──ファンタシーとしてはこのスニーカーを使ってどんな着こなしを リック プーマスウェードのイメージと今回の斬新なデザインは、Tシャツ×ダメージデニムのような、90年代ストリート感の漂うスタイルがおすすめです。年末には、日本のブランドとの新しいコラボレーションが発表されるので楽しみにお待ちください。
文・オオサワ系 写真・ Michael