初ブラジャーや初経とどう向き合う? シンパパが明かす娘の発育 一番の原因は“成長の証”を隠す風潮
■娘の成長を“からかわない” ポジティブに捉えることが大事
前出のKさんのエピソードに戻ろう。娘たちの初経のタイミングには、すでに生理用ショーツやナプキンが祖母によって用意されていたという。シングルファーザーがぶつかる壁を、まさに“斜めの関係”によって乗り越えたわけだ。 「最初は祖母が用意してくれていましたが、今では娘と一緒に買い物に行くことが日常になりました。娘も特に恥ずかしがることなく、一緒に買い物に行ったときなど普通にナプキンを買い物カゴに入れてきますし、買い置きが切れている時は僕が買っておくこともありますね」(Kさん) Kさんの言うように、娘の生理やブラジャーもやがて家族の日常になっていく。その日常をギクシャクさせないためには、親自身がそうした娘の成長を「素敵なこと」として捉えることが大切だと上地さんは言う。 「小学校の頃に女の子だけ集められて生理について指導されたという記憶のある親御さんは多いと思います。生理も胸の膨らみも喜ぶべき成長の証しなのに、どこか隠す風潮があったことから『恥ずかしい』と思い込み、それが娘を育てるシングルファーザーを悩ませる原因にもなっているのではないかと思います。腰回りがふっくらしてくるのも『太った』のではなく、大人の女性へのステップ。たまに恥ずかしさの裏返しでからかうようなことをおっしゃるお父さまもいますが、思春期の女の子は言葉ひとつに傷つきやすいもの。親御さんにはどうぞ娘さんが成長をポジティブに捉えられるような声がけをしていただきたいですね」 (取材・文/児玉澄子)