各国首脳らがトランプ氏に相次ぎ祝意、中国・イランが警戒感…ロシアは「非友好国であることを忘れてはならない」
ゼレンスキー氏「力による平和」期待
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は6日、米大統領選でトランプ前大統領の勝利宣言から1時間もしないうちにSNSに「素晴らしい勝利を祝福する」と投稿した。トランプ氏が提唱する「力による平和」が「ウクライナにとって公正な平和の実現に近づけるのに必要な原則そのものだ」とも指摘し、ロシアによるウクライナ侵略での米国の主導的役割に期待感を示した。
トランプ氏はウクライナへの軍事支援に否定的で、当選すれば、来年1月の就任までに和平を実現すると主張してきた。ゼレンスキー氏が早い段階でトランプ氏を称賛するメッセージを送ったのも、トランプ氏がウクライナに不利な条件でプーチン露大統領との「ディール(取引)」を提案するとも限らないとの警戒感が背景にありそうだ。
一方、タス通信によると、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領府報道官は6日、米国が「我が国に対する戦争に直接・間接に関与する非友好国であることを忘れてはならない」と指摘しつつ、「(トランプ氏が大統領に就任する)1月に何が起きるか見てみよう」と述べた。ロシアが米大統領選に介入したと批判されている点に関しては「我々は強く否定する」と語った。