<広瀬アリス>WOWOWドラマ初主演で冤罪裁判に挑む弁護士役
◇脚本・監督の大森立嗣さんのコメント
この作品は分断を描いています。ある誘拐殺人事件の犯人は冤罪であるのか。絶対にやっていないという犯人とその弁護士、絶対にやっているという元刑事、そう願う被害者の両親。その断絶する二つの思いが相対します。そしてその先に何が見えるのか――、可能ならかすかに見える光を感じたい。
主演の広瀬アリスさんは自らが被害者である事件の犯人を冤罪であると信じる難しい役に挑んでいます。心を揺らし、傷つきながら前を向きます。私は彼女の演じる役に温かい血を流し込みたいと思っています。
この作品が今、世界とこの国で起きている、戦争、移民、ジェンダー、世代間、あるいは不寛容さなどのあらゆる分断に一筋の光を。そう願って今撮影に臨んでいます。完成を楽しみにしていてください。
◇原作・大門剛明さんのコメント
「完全無罪」ドラマ化ありがとうございます。一報を聞いて書いた当時の記憶が蘇りました。うどんを食べたり、車で走って時間を測ったり、香川弁に苦労したり……あれからもう6年経つのかと。先日、撮影現場にお邪魔させていただきました。私が頭で考え活字で表現したものが多くの人によって現実に動き出すというのは、やはり感慨深いものがありますね。主人公・千紗は難しい役だと思いますが、広瀬アリスさんならうまく演じてくださると期待しています。WOWOWさんにはこれまでにも何度か映像作品を作っていただきました。今回もきっと面白い作品になると、一視聴者として楽しみにしております。