台風10号、静岡で土砂崩れ イチゴハウス22棟被害
「コンクリート擁壁まで崩れるとは」
台風10号に伴う大雨の影響で、静岡市では土砂崩れが発生し、イチゴのビニールハウス22棟が押し流される被害が出た。 土砂崩れが起きたのは8月31日午後5時ごろ。同市駿河区久能地区で、長さ80メートル、最大幅30メートルにわたって崩れた。2日には市職員らが現場に入り、復旧作業に向けた調査をした。 被害に遭った生産者の男性(75)は、12年前に父親から経営を受け継ぎ、夫婦でイチゴを育ててきた。イチゴ栽培は100年以上続いているという。20日には「章姫」の苗を植える予定だった。 男性は「まさか上部にあったコンクリートの擁壁まで崩れるとは思わなかった。自分も高齢だし、今後再建できるかどうか分からない」と肩を落とした。
日本農業新聞