<ウクライナ・映像写真報告>ミサイル攻撃と砲撃、身を守る防空退避シェルター (動画+写真10枚)
◆各地に民間防衛シェルター
【ウクライナの路上に設置された防空退避シェルター】頑丈なコンクリートで警報発令時に誰もが駆け込める。(2024年4月・撮影:坂本卓)
上空から飛来するミサイル、自爆ドローン、誘導爆弾や砲弾。市民を守るために各地に退避シェルターが設置され、防空避難所の案内マップも公開されている。頻繁に警報が出るため、毎回の退避は生活上の大きな負担ともなっている。「警報慣れ」もあって、退避しない市民も少なくないが、攻撃が激化している場所では必要となる場面があり、市民の安全を支えている。(玉本英子・アジアプレス)
ドニプロ市中心街の路上防空シェルター。「警報慣れ」もあり、サイレンが鳴ってもシェルターに駆け込まない人も少なくないが、ミサイル攻撃は連続することもあり、退避場所としては有効である。(2024年2月・ドニプロ:撮影・坂本卓)
オデーサの街角の「15メートル先に退避シェルター」の表示。日本の防災避難施設への案内と異なるのは、地震・津波などの自然災害でなく、ミサイル攻撃という人為的殺戮から身を守るための避難という点だ。(2024年4月・オデーサ:撮影・玉本英子)
四角いオレンジに青い三角マークが、行政に登録された民間防衛のためのシェルター設置を示す標識。この建物は病院で、緊急時には近隣住民も避難できることを示す。(2024年4月・オデーサ:撮影・玉本英子)
都市部の行政サイトには避難所をマッピングされた公共施設の堅牢なシェルターや集合住宅地下フロア。放射線マークつきはソ連時代に核攻撃を想定して設置されたベンチレータ付きシェルターなど。定員やネット回線有無も記載。(画像資料:オデーサ市サイト)
路上シェルターはいつでも誰でも利用できるよう定められている。一部の都市では路上生活者が入ったり、アルコール依存者の飲酒場所になるなど、警察の巡回強化の対策も講じられるようになった。(2024年4月・ドニプロ:撮影・玉本英子)
この撮影時、街頭の公共スピーカーから防空サイレンが鳴り響いていたが、シェルターに駆け込む市民はいなかった。ただし、学校や役所、公共施設では警報時のシェルター退避は法令で義務となっている。(2024年4月・ドニプロ:撮影・坂本卓)